表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/48

迫り来る殺意…クロッ●タワー…でしょうか?

作・シリアスって難しいのにやりたがる馬鹿でごぜえます。


さて、作者が意図的に出番を減らしたあの人の出番ですよ!!


次回辺りで吊り橋効果ってやつを実践してみましょうか…。フヘヘのへ…。


では遅れましたがお楽しみ下さい!!

明日香side


4階・オフィスの給湯室にて


「いった…まだ血が止まらないな…この後、どうしようかな…」


だらだらと血が流れている頭を氷で冷やしてタオルで出血箇所を押さえる。


あの後の回想、電話の最中、同じオフィスに残ってた彩堂さいどう葛城かつらぎに襲われて怪我をしたんですよ…。

いやー、葛城が鉄製のブックスタンドの角で思いっきしぶん殴って来て…、体を捻らなかったらまず頭蓋骨の骨が折れてたかもしれない位にデスクがへこんでてゾッとしましたね…。そんで彩堂は私が体を捻って避けた時に取り落とした携帯を拾って電話を切ったんです。なんせ、いきなりの事だったので避け損ねて頭を怪我を負ってしまいました。軽く掠っただけなのに結構血が出てるって…、やっぱり頭って大事な部分なんですね。


あ、ちなみにあの二人は殴って気絶させました。…まあ殴ったら出血が酷くなったんですけどね…。

ちょっと血が出てる程度だったのに殴るのに力んだせいで酷くなったのはご愛嬌って奴ですかな?あははー…はあ、軽く言ってみたけどやっぱ精神的にしんどいし訳ですよ…。


(いやー…、頭とか視界とかボーっとして来るわ、こりゃ…)


とりあえず血が止まったら会社を出よう。途中誰か居たとしたら助けを求めることにして行動する事にしよう。

なんで落ち着いていられるかとお思いの方よ、まず一つ目の理由は昔の場慣れ喧嘩慣れしてるからですよ…女っぽくないですよね…。意外とコンプレックスなんですよ…。後もう一つの理由はというと…まあ、メタ発言になるかと思うが言わせて貰いますね。


このような場合、パニックに陥ったら即死亡フラグ・イコール・デットエンドの法則が成り立つんですよ?


例えば代表的なのが、人間を食べる巨大生物相手に「僕を食べても美味しくないよ!!」って言った奴に限って助かるみたいなアレですよ!!もしくはオカマキャラは十中八九ほとんどが良い奴という方程式でも可!

ブレアウィッチ系統の映画とか大っ嫌いなんですよう……。ホラゲのサイ●ンとかのキャッチコピー『どうあがいても絶望』とかめっちゃ嫌!!そういう系泣く!!泣き喚く!!泣き叫ぶ!!ハッピーエンド至上主義野郎とでも言いやがれ!!…でもクロッ●タワー系とかのエンディングとかは許容範囲内なんです。というかむしろ好んでプレイしますよ。スプラッタ表現のえり好みに関しては超ワガママです!臓物撒き散らすシリアルキラー恐怖拒絶反応過多!サイコキラー阿鼻叫喚惨劇絵図!!愛別離苦!四苦八苦!洋物ホラー映画番組は徹底して無視!!でも心霊番組は見るという矛盾だらけの女ですが何か問題でも!?


作・実は既に精神的に臨界点突破している明日香ちゃん。メタ発言が過ぎますよ?


そんなことをぐだぐだ考えていたらあることに気づいた。

(そうだ…!電話が有ったんだ!!早速電話を掛け…嘘…アンテナ…一つも立ってない…なんで…?)


それでも僅かな希望を、と電話を掛けてみるも繋がらない。


(望みを絶つから絶望って言うんだね…。ふう…、あーもうなんなの!?私の人生どうなってんの!?もういい!行動開始!ぐだぐだ考えてる内にいい加減血も止まったし!)


決心が付いて給湯室を出る。


相変わらず電気が点いていないというのに不気味な位誰一人として声や物音が聞こえない。自分の足音が廊下に響くのが怖い。

頼りになるのは外の沈みかけた暗い夕日のみ。

「おかしいな?誰もいないなんて…」


下に降りるまで人の気配が全くない。


三階、

一階を目指して、階段を降りていると誰かが何かを呟いて徘徊している。


「た…まも、命…令、排除…、い…けにえ…」


「………………」


冷や汗流しながら黙って徘徊してる人を見てる明日香さん。


(…私は何も聞こえておりませぬよ。聞こえたけど聞かなかった事にしたいから聞こえてない!聞こえてないったら聞こえないの!!)


とりあえずヤバそうなので見つからないように移動するが…、


二階、


(…増えてる)


うじゃうじゃいるし…てか目がイっちゃってるし、全員なんか怖い事呟いてるし。…あれ?よく見たら全員に共通する事があるのに気が付いた。


(玉藻の尻、追い回してる男…達…?…なんで、気味悪い…)


後、さっきから獣臭さが匂うし。


得体が知れなくてぶっちゃけ通りたくない。…でも、会社を出るにはバレるのを承知で行かなきゃ通れないし…。


二階階段・踊場にてシンキングタイム。


(ああでもない…こうでもない…通話出来ないし…)


うんうんと唸りながら模索する事40分。

日が沈みきって完全に夜になる。じわじわと募る焦燥感を抑えながら考える。


(よし、結論・シンプルイズベスト!!私が考えた所であんま変わんないし…。まあ、当たって砕けろ玉砕覚悟…なんて自分でも余りに短絡的な思考だな~…。…催涙スプレーもっかい買っときゃよかった…。まあうだうだすんのはめんどっちいし…なによりガラじゃないし…、そんじゃ、行きますか!!)


シンキングタイム終了。行動開始!


(よし、抜き足差し足忍び足で足音立てずに行こう)


作戦名、サイレント・ウォーク。(静かに歩く)


誰も見ていない事を確認して靴音が鳴らないように階段を降りる。だけど最後の一段、何かを踏んで足が滑る。


(あ、しまった!!)


そんなことを思っても時既に遅し。


バタンと音を立てて二階入り口付近の踊場に倒れ込む。


「…見つ…けた、イケニエミツケタゾ!!オマエラ!!」


人の皮が剥がれた化け物のように狂喜し吼える。


その声に呼ばれて他のが集まって来る。


「フー…フー…」

「ハア…ハア…」

「グルルルル…」


集まって来た他の社員に恐怖した。獣の唸るような声、不気味に闇に光る爛々と獲物を狙うような目、そしてこいつら人間の筈なのに二足歩行じゃなくて不器用さを感じない…まるで生来から慣れたような動物みたいな四足歩行でこっちに集まって来た。

私はと言えば相手の目から自分の目を逸らさないように(なんか逸らしたら襲われるような気がしたので)体勢を立て直しながらスカートの中に手を突っ込んでカッターの詰め替え刃が入ってるケース(プラスチック製のケースでカッター刃は30枚ほど入ってる)を取り出す。


踊場にいる私が一歩後ろに下がるがそれが引き金となって襲い掛かって来た。


「ガアアアア!!グアアアアア!!」


私に襲い掛かって来た一番最初の奴に刃を投げつける。


ヒュン!

「ギャン!」


空を切るような音の後に肩から血を流して私に襲い掛かって来た奴が倒れ込む。


他の奴らが怪我を負った奴の様子を見ている内に逃げようとしたがかんぬき(ウチの会社は夜になると無人の階層・フロアはかんぬきを掛けて鍵を閉める)を見つけたので急いで扉を閉める。


途中こちらの行動に気づいて来た奴がいたがその頃には完全に扉が閉まる直前だったので急いで閉めてかんぬきを掛けて閉じ込めた。


扉をドンドンと叩く音が鳴っているがこれである程度時間を稼げる筈だ。


心臓は痛い程に鳴り、汗だくなりながら地面にへたり込む。

(なんなの!?何が起こっているの!?あれは人間なの!?)


未だ漂い匂う、獣のような匂い。


そして先程私が足を滑らせた所を見ると動物の毛が落ちていた。

月明かりに照らされて妖しく輝いている金色の毛。


不気味なそこから逃げるように降りる。


一階、

先程とは違い、人っ子一人居ないのが逆に怖い。


走って出入り口まで行くが、


「嘘…そんな…」


外に繋がる出入り口には物が山のように積み上げられていてとてもじゃないけど出られない。


一階全ての出入り口や非常口を調べて見るがどれも物が積まれており出られない。


絶望的な状況に打ちのめされ、最初の出入り口に戻り、必死に積まれている物をどかす。


ガン!ゴロ…。ドサッ!


どかす音が一階に虚しく響く。

「嫌、絶対に逃げてやる!捕まえられてたまるか!!逃げてやる…、絶対に…逃げ…るん…だからぁ…」


震える声と共に我慢していた涙が溢れて来る。


涙を流しながらそれでも絶望に足掻き続ける女とも生に執着する哀れで醜い女とも呼べるそれは誰の目にも映らないただ助かりたいという抗う努力。


(どう呼ばれても構うもんか!絶対に生きて逃げてやる!)


ただそれだけが自分を奮い立たせ、動かす理由なのだから。


カツ…、


不意に人の足音が聞こえ、背後に人の気配がしたので振り向こうとするが背後の人物が口を塞ぎ、両腕ごと動けないように抱き止められる。


「んんっ!?ん~~!!」

必死に逃れようと暴れる。


「騒がないで。気付かれますよ」


優しく穏やかに語りかけて来る。


「……フガ…」


優しく語りかけて来て思わず拍子抜けし、こっくりと頷く。


「じゃあ離しますから。気付かれてはいけないので静かにして下さいね」


聞き覚えのある声がして、暴れるのを止める。


その人物は私の口を塞ぎ、抱き締めていた手を離す。


「大丈夫ですか?葛之葉先輩?」


私を気遣うその人物は、


「黒也…君?」


「はい、先程はあのような事してしまいすみません…」


困ったような顔で私を見る。黒也君だった。

小ネタ劇場【打ち上げられた美由梨とその後③】


す・ペペペ、ペティどうしよう!


ぺ・大丈夫よ!あれはあの程度で死ぬと思う!?


す・………大丈夫だね。


ぺ・だからマンションまで行って玄関で寝っ転がしときゃ大丈夫よ!


す・そーだね!!そーしよう!!


翌日


み・うーん?なんでこんなに服濡れてんだろ?あ、メモがある。


み・『えー、川で吐いた後川に落ちたので助けました。お身体をご自愛して下さいね。ペティ&鈴奈より』


み・あら…あとでお礼しなくちゃね…。…くしゅん!…やだ…風邪引いちゃったかな。なんだか体が打ち身したみたいに痛いし…。頭もたんこぶ出来たみたいに痛いし。あ、体が青あざ出来たみたいに真っ青なんて…。本当に風邪かしら?

(不正解・×風邪・正解・○怪我)


作・終わり!?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ