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番外編・自制を試される獣達!!その①

かーなーり、中途半端です。


まあ、あんまり長すぎると作者が大変なのでね…。

朝、今日は日曜日で休み 。


ゆっくり寝ていたいので、目は閉じたまま。



「う…、う…ん?」


なんだか寝苦しくて身体をよじる。


「いつ…」


捩った時に拳が誰かに当たったようだ。


夢かな?


昨日お酒飲んだから少し頭痛いし。



う~ん♪それにしても抱き枕のちょうどいいフィット感。


堅いけど柔らかいなんとも言えない気持ちよさ、なんだか癖になりそう。しかも人肌のようにあったかいし。


思わず抱き枕に頬ずりする。


「ん…、はぁ…。くすぐって…」


最近の抱き枕って、すりついたら喋る機能付いてるんだ。


寝ぼけているせいかアホで残念な答えを導き出した明日香ちゃん。


ギュウッ。

「うう…ん」


また寝苦しくなった。


こう、なんて言うんだろ?誰かが腕で私を抱き込んでいる感じ。

「…あんまりそいつに触れないで下さいよ…、ご主人…」


あれ、私、抱き枕二つも布団の中に入れてたっけ?


まあいいや。


「…うん」


はあ、人肌恋しくて抱き枕に癒やしを求めたのか、私。



最近の音声機能って凄いのね~。気だるげな感じまで見事に再現してるし。


またもや残念な答えを導き出した明日香ちゃん。


コロンと締め付けている抱き枕の方に身体を向け、すり付く。


「…うわ、かわいい…。あ…、えと、ヤバい…。胸が…、ご主人、寝る時…、ブラジャー…、外してるんですね…」

カッ!


そんな擬音が付きそうな程、私の意識は覚醒し、目を見開いた。


「あ…」


自分の胸を見る。


誰かのたくましい、(逞しいと言っても、実用的な筋肉です)を惜しげもなく私の胸が押している。


私は一応パジャマは着てますが寝るときにブラジャー付けてるとダメになると聞き、ささやかな抵抗の為(何の?)付けていない。

相手の顔を見ると、


「おはようございます。ご主人!」


犬耳生やした男がにっこりと笑っていた。


(あれっ?いつのまに?なんか前にもこんなんなかった?)


えっと、なんで緋牙の上半身が裸なの?

念の為、足で膝ら辺をさわってみる。



うん、弟のジャージを履いている。

ふと、布団が動いて振動が伝わる。



「なんだぁ…、ああ…、おはようさん」



こちらも上半身裸な雅鬼さんが朝の挨拶を…。


「………?」


「…………!?」


ダラッ!!


嫌な汗がダラダラ溢れ出る。


「い…、い、いい…」


顔が火が出そうなほど真っ赤になるのがわかる。


「い、嫌ぁぁぁぁー!!!!」



「ちょっ、ご主人!?待っ!!」


「ま、まじかよっ!?」


「出てけ!!この変態共っ!!」


ゲシッ!!


「ギャイン!!」


「ぬぐわっ!?」


廊下の板にぶつかり、痛みの声を出す妖怪二人。


スッ!ダン!!


明日香が思いっきり蹴り飛ばし、二人まとめて部屋の外の廊下に叩き出したのち、ふすまを勢い良く閉める。



明日香side



なんで!?なんで上半身裸な訳!?あいつら!!



私、初めてで3P体験したわけ!?



ちょっと想像、


(や、いや…!優しく…して)


(へえ、明日香はこんな下着だったんだな~)


(見ないでぇ…)


(優しくしますよ…、ご主人…)


徐々に赤くなり、


ボフン!


シュウウウウ。


自滅。


ナイナイ!!


でも、まんざらでも…、ない、かな?



いやいや好きな人にこの純潔を捧げようとしてるんだから無いわよね!


チラッと布団を見る。


確認…、するべきかな?


うん、確認!確認よ!


ちょっとだけ確認するだけだもの…。



結果報告、血は付いていませんでした。



念の為、下着の中も確認しましたが、異常有りませんでした。


なぜ、がっかりした自分がいるのかな…。


まあ、処女だからか…、後三年もこのままだったら魔法使いになれるしね…。ユニコーンだって呼べるよ…。



ハハ…。


処女の虚しさを語る27歳独身。



ん?じゃあなんであいつら布団の中に?


とりあえず部屋から出る。


ペタペタと廊下を歩いてリビングに行く。


朝ご飯のパンをトースターで焼いている緋牙とテレビを見ながらソファーに寝そべる雅鬼を見て尋ねる。


「ねぇ…」


ビクゥ!!


よほど驚いたのか面白い程震えている緋牙。


バタン!!


ソファーから転げ落ちた雅鬼。



…私よ、昨日何をやらかした!


「ご、ごごご、ご主人!おはようございますっ!!」



「おおお、遅かったじゃねえか!」


「なんでそんなに怯えてんの…?」


「「は?」」


二人揃って土偶みたいな顔してんじゃ無いわよ。


「あ。昨日の夜の事覚えてますか?ご主人」


何かに気付いたように尋ねて来る。



昨日はえーっと、喉乾いてて、テーブルの上に出したばっかりのコップに水が入ってたからそれ飲んで……あれ?


「えと、あれ?そういや途中で記憶無いや」


「ああ、納得したわ!」


ポンと手を叩いて納得したような雅鬼とだからか、と呟いている緋牙。


「んーと、確か久しぶりに酒のあてにつまみ作ってて、それであんた達が食べたいとか言い出して、それからしばらくして、お酒が切れたから出そうとしたら雅鬼がどっかで買ってきた火酒をあんたらが飲んでて…、私があんた達につまみ渡して一息つこうとテーブルの上に有った水を飲んだ辺りで記憶が無くなってんのよ」



ちなみに雅鬼が用意したのはス●リタス(アルコール度は驚異の96度です)




「それをコップ一杯分の量を一気飲みしてぶっ倒れたんだよ」


作・お酒の一気飲みは身体に悪いから止めようね☆


「それからご主人が酔って俺らに絡んで来たんです…」





回想、



「ふう、喉渇いたな…。えーっと、水は…、あった」

テーブルの上にコップに入った透明な水を見つける。


「あー、人心地つけそう。頂きま~す」


グイッと一気飲みした。


バタン!


瞬間、グラッと目眩がして私は倒れた。


「ご主人!?」


「どうした!?」


驚きながら近寄って心配する二人。


駄目だ…。ぐらぐらしてる。


「ん?なっ!火酒を一気飲みしたのか!!」


コロリと転がっているコップに気が付いた雅鬼が慌てる。



「おい雅鬼!テメェ、ご主人に何飲ませた!!」




ああ、でも起きなきゃ。


ゆっくりと立ち上がる明日香さん…。その立ち上がる姿はまるで地の底から『何か』が生えるような姿を想像させた。


「大丈夫ですかご主人!!」


「大丈夫か!?」


心配して駆け寄る二人。


「…………」


それに無反応な明日香。しかし、まるで遅れて聞こえたかのようにゆっくりと二人の方に身体を向ける。



「明日香?」


「ごしゅ…じん?」


「ちょっと緋牙…、来てくんない?」


「はい、来ましたよ!」


介抱しようと身体を支えようとしたとき、ガシリと腕を掴まれる。


「えと、ご主人」


「顔、近づけてくれない?」


「はい、これでいいで…」ガバッ!


「んふふ~ん♪もーらいっ!!」


チュウッと緋牙の唇にキスをする。



「フムッ!?ンー!!ンンンッ!!」


しかも舌を入れてる様子です。


唖然とした表情で状況を理解出来ない雅鬼を余所にエスカレートする明日香のキス。


チュ…レロ…クチッ…


「フウ…ン…フアッ!!ヒウゥ…ンヒィッ!?」


弱々しく肩を押す、緋牙。


あまりの気持ちよさにうっとり顔で抵抗している。


「ふう、ごちそうさま~!」


満足したのかキスを止める明日香。


ガタン!


「プハッ!!ハア、ハア、ハッ…、な、なんで!!た、立てない…」


ガタガタと手足を震わせながら地べたに這いつくばる緋牙を尻目に今度の標的を定めたらしい明日香さん。


「ねえ~、人肌恋しくてさあ、だからちょっとだけお姉さんに君の温もりを感じさせてちょうだい?大丈夫、痛くなんてしないから…、ね?」



実は酔ったらキス魔、甘え上戸、処女とは思えない程のテクニシャンになる明日香さん。



簡単に言えばエロエロになるのだ。普段はお酒に強いから滅多に酔わない。



酔うとエロエロになる辺り、彼女の人格形成を担ったあの人の持ち味が移ったらしい。


「や、やめろ…!来るな!!」


もはや普段の余裕すらない雅鬼君。


「くう…、待っ、て!やめて…、やめて下さい!ご主人!」


未だに這いつくばる緋牙の言葉を無視しながら最早人間の領域ではない動きで追い詰める。



「ぐへへへ…、いーわねぇ、その反応ぉ…。嫌がられるとなんか燃えるわぁ…」


ヒロインにあるまじき発言をしながら手をわきわきと向ける。


「ヒィッ!!」


妖怪だろうと男だろうと貞操の危機に怯えるのは至極当然と思う。

ゆっくりと雅鬼を追い詰めるその様子はライオンが獲物をゆっくりと甚振いたぶるそれを彷彿とさせた。


「貰ったぁ!!」


グワッ!!


「ギャアアアアア!!イヤーーッ!!イヤーーッ!!!!!」

まるで賊(明日香)と生娘(雅鬼)のようだ。



「羨ましいな-…、特にこんなに鍛えてるのにほっぺがふにふにしてるぅ!むう…、けしからんねぇ」


雅鬼を押し倒して頬をぷにぷにと摘む。


「やふぇほぉ(やめろ)ー!」


「アハハハハ!!何言ってるか分かりませーん!しっかし、ほんとムカつくくらい美形ねー。あ、後この腹筋も均整取れてるというかボディービルダーみたいに不自然じゃないのよねぇ。……ちょっと失礼」


プチプチと服のボタンを外していく明日香さん。



「なにして…!やめろ!!」


じたばたと暴れて抵抗する。


「んひひ…、あんまり抵抗すると…、コウしちゃうぞ!」


ガバッ!


「うわっ!!腕が!!」


脱がした服で腕を拘束する。

「うわ…、すごい…」



サラサラと腹筋を撫で回す。

「んっ!…くう!や、め…」


頬を赤く染め荒い息を吐く。


「はあはあ…、ふっ…う」


「んー…、まあいいでしょ」


やっと終わる。その事実にほっとする雅鬼。



「よっしゃ!触ったから触らせてやろう!」

最早女としての羞恥心が無いに等しい明日香さん。

「はあああ!?ちょっと待て!!脱ぐな!」


バサッ!シュルッ


と、こんな効果音が付きそうな程思い切りの良い脱ぎ方です。


上半身は、白のブラジャー(白レースの刺繍付き)が白い肌と相まって美しく映える。背中は普段、髪を一つ結びを解いた為、艶やかで直毛な黒の間から覗く滑らか肌の白という白と黒の対極がなんとも言えないときめきを誘う。


下半身は辛うじてスカートを履いているが雅鬼を押した時にめくれあがったのか普段、緋牙を蹴り飛ばしているのが不思議な位、美脚という文字が似合うのだ。


特に太股ふとももとか。


そしてスカートも履いてるとはいえ少し緩めたのか下着(淡い紫)がちらりと覗いており赤くなっている頬と普段はどんぐりつり目が、今はトロンとした目と顔の為、全体的にどこか幼く、背徳的でエロチックなのだ。




「えー。もう脱いだもん。…どうかな?私としては太らないように気をつけてきたし、お肌にだって結構お高めのボディークリームで頑張ったんだよ?」肌を見せつけるように近づける明日香さん。


その様子に、


「「ゴクッ…」」


思わず生唾飲み込んだ妖怪二名は、男のさがと言うものだろう。

何より普段、「脱ぐかっ!!なんかしたら絶対お前ら殺す!」


みたいなツンケン態度な明日香さんが、


「ねぇ、ちょっとだけ甘えさせて…、ちょうだい?…お、お願い…」

と、このようなお色気セクシーな大人のお姉さんに変身。



ツンデレでいうツンがデレの魅力をより一層引き立てるようなものなのだ。

「27なのにまだ未体験でさー…。遥人に頑張ってその気なのをちらつかせたんだけど鳴かず飛ばずでさ…。女として魅力無いのかな…?」


胸を腕で抱えながら愚痴を言う。


さて、長くなってきたし、ここからは先はまたいつの日か…。



ガスガスッ!!


三人が一人をよってたかって殴る蹴るの暴行をしている。


ま・テメェ!!俺にあんな事させやがって!!


ひ・俺がご主人にリードされるなんてっ!!…でもちょっと嬉しかったけど…


あ・普通私をあそこまで脱がす!?下着までバレちゃったじゃない!!


作・あーん!!許してー!!三人で暴力とか酷いー!



三人・お前のほうが酷い!!


あ・しかも何!?あの締め方!遣りたい放題にも程があるでしょ!?


作・ごめんなさい!ごめんなさいぃ~!!!許して~!


三人・許すか!!


作・ギャアアアアア!!!!!

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