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まさかの展開…ブチギレした私は悪くないもん…

いや、まさかこんなことになるなんて…。いろいろごめんなさい…。

はい、宴をお開きにしてお姉様方と黒也君と別れて帰っていました。



…過去形なのは…あの~その~…、ね。無意識だったんですよ?ちょっと視界に入ってね?ふらふらっと蜜に惹かれる羽虫の如く魅入られたのよ!




只今ゲーセンにて、絶賛700コンボ達成中です!(ハート)

アユレディ…カチ…マシー●ガン!!


ドダダダダダドッドッドダダダダダダダ♪


※作・これ分かる人居るかな?


今やっているのはビー●マニアです。


勿論、難易度はアナザーです。

「運指が、運指がっ!しかも満面の笑みでやってる!」

「うわお、すっげー。最早人間じゃねぇな」


4分後、


100円分のプレイが終わる。

「はあ…」

ビクッ!!

溜め息で待たせていた二人をビビらせてしまった。

親しみやすいようにあえてネタ曲にしたのだが刺激が強かったらしい。

「あ~…。ごめん!!引かせちゃったよね?」


「まあ、正直言うと普段からは想像出来ない程の変貌ぶりだったな…」


「あ…お、俺は…そのー…あのー…えっと…」


言いよどんでいる緋牙が困惑を隠しきれていない。


「あはは、いいよいいよ。私も大人げなく本気になっちゃったし…」


ああでもこの充実感…たまんない!!

うふふふふ、もっと…もっともっとプレイしたいな。


ニヤァ。 思わず嬉しさで顔がほころぶ。


「おーい、戻って来て下さーい!ご主人~」

「うわあ、下卑た笑顔浮かべてんな~…」



ああ、でもゆっくりやりたいからな~。…こいつら邪魔ね。


クルッと二人の方を振り向き見やる。


ビクウッ!!


「な…何ですか!?」


怯えながらもちゃんと応えようとする緋牙。



「は、はは…。」

無理に笑わなくていいのよ?


緑の目が揺らいでるよ?


「お金あげるからあっち行ってなさい」


懐より取り出したるは2000円。一人1000円だ。



「え、嫌です!離れたくないです!」




「あー、わかった」


これまた対照的な反応をするではないか。


「ほら、しっしっ!」



邪険にする私も私だが、麗しき楽園(音ゲー)を邪魔する奴は許しはしない。


たとえどんな野郎だろうが報復行為はする。





「いいからあっちに行け」


ニッコリ。



「ひ、酷いです…!ご主人…うじうじ、うじうじうじうじ…」


「旦那ー。鬱陶しいですよー」


「ちっ…。雅鬼…、連れていけ」



「はいよっと。旦那ー、行きますよー」



「あーご主人ー!!ご主人ー!!」

ずるずると引きずられながら遠ざかっていく。



さて、パーティナイトと洒落込もうか。


明日香side終わり




緋牙・雅鬼side





「ご主人…」


ぶうっと頬を膨らませ拗ねながらも明日香を気にする緋牙。


「旦那ー、男のふくれっ面は可愛く無いですよ?」


「お前も段々と俺の扱いが雑になってきてるな…」


「そうですか?」


「ああ…。ところでご主人に貰った通貨だが…、どうしたものか…」


「適当に遊べばいいんですよ」


「そうか、じゃあこれはどうだ?」


緋牙が興味を示したのは俗に言うパンチングマシンというやつだった。


「お、パンチングマシンですか?俺得意なんですよ。見てて下さいね」



ネクタイを緩めシャツをシャツを腕捲りしファイティングポーズをとる。


百円を入れるとゲームが始まりポンポンと画面からどこを叩くか指示が出てくる。

バシバシッ!

「よっ!ほっ!」


手際良く指示通りクリアする。


ゲームも終わり得点も出たが、


「最後にあなたのパンチ力を測定するよ」


「あー、加減出来っかな?」


「加減が必要なのか?」


「いや、俺は鬼じゃないですか?前に思いっきりやったら機械を壊しまして…。だから機械がギリギリ耐えれる程度に殴らないと壊すんですよ…」



「まあ、大丈夫だろうよ」



「そうですか?じゃあ少しだけ本気出しますか」


ドッダアァン!!!!!


店内に響くほどの音が出る。


画面には数値がカンストしているのが表示された。




「よし、手加減出来た!あ、次旦那どうぞ」



「ああ、やってみるか」



この後、雅鬼と同じで数値がカンストするのは目に見えてることだ。


緋牙・雅鬼side終わり




明日香side


「うーん、すっきりした♪」

背伸びしながら店内の自販機に飲み物を買いに行く。


「よー、オネーサン。ひとりなら俺らと遊ばねぇ」


うわ、ベタなセリフ吐くな…。


チャラチャラした奴らに絡まれた。


4人か…。



「んー、ガンシューにならつき合うわよ?」

途端、ゲラゲラと笑う。


ウケて何よりです。



「ヒー…、面白い事言うね。でも、もっと楽しい事をヤらない?」




「ほう…、楽しいこととは、例えば?具体的にはどんな?」



「解ってんだろ?こっちは4人だ。大人しく来るんだったら痛い目は見ねぇよ」


おーおー、外道だねぇ。

まあ、久しぶりに暴れようかな?


「んー、嫌よ」



「ハハッ、随分余裕あんなぁ?…ちょっとばかし、痛い目見て貰おうかぁっ!!」




女相手にグーね。


泣かしてやろうか?

まあどうでもいいや…。さあ、来いよ。


男のパンチが顔面入る瞬間を狙って腕をひねり上げようとしたのだが……、『何か』が視界を遮った。



ゴキン。刹那、鈍い音が聞こえた。


「ぎいっ!?、があっ、あ、ああ…、アアアアアア!!腕がっ!腕があ!!」



男の腕があらぬ方向に折れていた。



痛みに叫ぶ男の悲鳴は喉を最大限に使っているのだろう。





「煩い。グズが」



男は蹴りを入れられコンクリートの壁目掛けて吹っ飛ばされ、


ダンッ!!


「カハッ…!」


叩きつけられ、血を吐く。



おそらく、一分も経っていない内に終わらせた。


何が起きたんだ?


予想してない第三者の出現に頭がついていかない。


他の仲間は呆気なく一瞬で終わった出来事に理解できず恐怖で身体を動かせないでいる。



びっくりしてる暇があるなら店員さん呼べよ!!



私?私は高校の時、荒れてたから慣れてる。それに私はここから離れられない。

離れた瞬間チャラ男が殺されるだろうから。



「ヒッ!」


「死ね」


足で頭を踏もうとした瞬間、私はそいつの横っ腹に掌底を放ち、蹴りをずらしてひるんだところを虎爪こそうかたで引っ掻く。


私はもっぱら喧嘩する時は体術と虎爪を使う。



「いつっ!」


「止めなさい、緋牙」


そう、あまりにも速く動いていたから止められなかった。

誰か解らなくて、状況が追いつけなくて、呑み込めない程にこいつの行動は速かった。


「邪魔しないで下さい。ご主人、こいつ殺していいですか?」


普段なら決して想像出来ない程、無表情、だけど赤い目が爛々と輝いている。そして冷酷に尋ねる。


はっきり言って怖いよ!?だけど死人が出るのは避けたい。


「…もっぺん言ってみろ。冗談抜きで私がお前を殺すぞ」



私とてこいつが主人呼ぶ存在だ。


ならば理屈抜きで本気で止めてやるのが道理だろう。



「っ!なんで!!」


「問答無用で止めろって言ってんのよ。二度はないわ」



ギリッ…!!


歯を食いしばる音が聞こえるが無視だ。

止めなければ…、こいつは殺る。


「…解りました…」



機嫌が悪そうにふてくされる。




「すげぇな、よく旦那を止められたな…」



…まったくどこ行ってたのよ…、ねぇ?雅鬼ぃ!?


「あんたはコイツのストッパー役じゃなかったの!?ええ!!」




「まあまあ、これ、痛めつけてたんで遅れたんです」


ドサッと地面に投げたのは…、いつの間にか居なくなっていたチャラ男のツレ達だった。


あ…、もう一人じゃじゃ馬居るの忘れてたぁ!!



ツレの奴らはボコボコにされて血だらけの服で雅鬼に蹴飛ばされていた。


すっきりした顔で蹴飛ばしている辺りコイツの本性絶対Sだ!



私…、失敗したんだ。

こいつらから目を離しちゃいけなかったんだ。


「雅鬼…、俺にも蹴らせろ」


「お、いいですよ。こいつら蹴飛ばしてると靴が綺麗になりますよ?」



店員さーん!不届き者が此処にいますよー!!




誰かこの無法者共に粛清をお願いします。


ヤバい…。警察呼ばれたらシャレにならない!


龍剣のじっちゃんなら揉み消す事が出来るけど…。



龍剣のじっちゃんにそんな事頼むのは嫌なんだけどこの際構ってられない!





カバンから携帯を取り出してじっちゃんに電話をかける。


プルルル…、


電子音の後にじっちゃんが出る。



「おぉ!明日香ちゃんじゃないか!!こんな遅くにどうしたのかの?」



「まあ、部下が馬鹿やらかしたんでちょっと来て貰えないかな?」


「別に構わんが…、何があったんじゃ?」


「喧嘩沙汰よ…、ふっかけてきたのは向こうだけど警察呼ばれたらアウトね」


「よし、解った。今から行くぞ」


「ごめんなさい。夜遅いのに…、じっちゃんをこんな馬鹿の為に呼びたくなかったんだけど、本当にごめんなさい」


「いいんじゃ、いいんじゃ。別に気にしとらんよ。それじゃ、電話を切るぞ」


「あ、場所解るかな?」


「何、今若いのから知らせが入ったから解るよ」


「ありがとうございます」


「それじゃの」



パチンと携帯を閉じ、怪我人で遊ぶ大馬鹿共を見る。


「止めろや…。てめぇら殺されてぇなら続けてろ。今すぐぶちのめすから」

自分でもかなりドスの効いた声が出たと思う。

「へ?何がですか?ご主人?」


キョトンと聞いてくる緋牙。



プチ。何かが切れる音。



「傷つけられるならどうぞ。やって見せて貰おうか?」



本性丸出しの雅鬼。



ブチン。何かが盛大に切れる音。


こいつら…、私が恥をしのんで夜遅くにじっちゃんを呼んだのにこの態度…!?



時に、無知は罪であり、


時に、慢心は罪である。


「わかった。地獄見せてやるよ…」




次回!!まさかのまさか!?玉藻さんより先に妖怪二人を相手に明日香さんの爪と拳が唸る!!


飛び散る血しぶき!


溢れ出る悲鳴!


獣のようにたける明日香。


いったいどうなる!?



あ・なによ…最後の番線。


作・いや、次回を盛り上げていこうかな?と…。


あ・化け物相手に戦えってゆうの!?


作・大丈夫だと思いたい…な?


あ・よし、いざとなったらあんたを盾にするからね?


作・すみません…。

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