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宴は続くよどこまでも…いやここ12時で閉まるから…

遅れました~。


随分中途半端になってしまいましたが…。


お気に入り登録ありがとうございます!

「嫌!嫌嫌!イヤァァァ!!!!」


ドゴゴゴゴッ!!

ドガン!


真っ赤に、そして恥辱に歪んだ顔をして目に涙を溜め、怒涛のコンボを繰り出す明日香。


それに為す術無くただ攻撃を受け入れるしかない緋牙。


「お客様!!止めて下さいっ!」


店員が止めに入るが聞いていない。



「変態っ!!このド変態ぃぃ~~!!」


ギリリリッ!


グシャァ!!


「ハア…ハア…も…」


「うぅ?」

「もっ…と、ご…主人…あなたの…なら…すべ…て、嬉しい…んです」


痛みに耐え、頬を紅潮させながら明日香に物欲しそうに求める緋牙。


「ひっ!」


この時、明日香は恐怖と怒りのボルテージが一気に限界点を突破した。


プチン♪



「……ごめんなさい。ちょっと犬持君と散歩に行ってくるわね?」

ひどく冷静に訪ねてくる明日香。


だが、既に怒髪天を迎えている。


「い…行ってらっしゃい…」


女性社員の一人が返事すると緋牙の首根っこひっ掴んでずるずると店の外に連れって行った。





その数十秒後、


グチャチャチャチャ!!!


肉をひたすら叩く音が外から店に響く。


ドチャッ!


ブチブチブチッ!!


99コンボ達成!!(カウンターストップ!!略してカンスト)


肉が潰れる音が聞こえ、


「ギャアアアアアア…アア…ア…」絶えず断末魔が響く。



雅鬼がそこら辺に有ったマイクを藁にもすがる勢いで掴む。



「聞こえないくらい上げてくぞ!!カラオケやっから聞くな!!」

雅鬼が陰惨な雰囲気を払拭しようと頑張る。


「「「きゃーー!雅鬼君大好きーー!!!(フォローありがとうございます!!)」」」


実はカラオケまで置いてある焼鳥屋です。


(流石にやり過ぎではないだろうか…?いや、さっきのアレを見てからに妥当なのだろうか?)


実はさっきの出来事を見てた黒也はデザートのパフェを3つも平らげていた。


実は甘党の大食らいな黒也。


そしてその30分後、



「ごめーん。散歩したら転んじゃってちょっと血が付いちゃった」(((ぜってぇちょっとじゃねえだろ!!)))


青いチェック柄のスカートが最早スカーレットと言って差し支えないくらい『何か』で赤く染まっている。


上は白い服のままだが顔と手に少量の血が付いている。


「大丈夫よー。座った時、血痕けっこんが付かないようにコインランドリーに行ってきたから」




(今、血痕って言ったか!?旦那は生きてんのか!!)

雅鬼の耳元で、

ボソッ「大丈夫。数分経ったら再生して戻って来るわよ」


と呟く。


(再生を要する程に傷付けたのか!!)




雅鬼の心のツッコミとは我関せずの様子で明日香はカラオケ機を見る。


「あ、カラオケやってんの?」


「ああ、今俺がやってるぜ」




「リクエストしていい?」

「おう、構わないぜ。どれだ?」



(((はあ…、すっごい美声の歌だったなー…。次何歌うんだろ?)))


雅鬼の歌声に酔いしれていたお姉様方。




「いや、悪●娘コ●チータ」


「あくじき?」


「結構しんどい曲だけど歌える?」


「まあ、大体はイケるだろ」


「んじゃ、入力するね」


パラパラと曲と曲番を探し、


ピッピッとリモコンを操作する。


実はゲームに感化されてボカロも聞く明日香さん。


しばらくすると曲のイントロが流れ、雅鬼が歌い始める。




玉藻side


「どうぞ、飲んで下さい」

一人の男が彼女のグラスにシャンパンを注ぐ。


「ありがと…」


高級とされるそれを大して味わう事無くグイッと一気に飲み干す。


(ちっ、なんで効かねぇんだよ。あいつら…。最上級の美貌を侍らしたかったのに)


して彼女の居る場所は高級ホテルの一室であり、8人の独身男性(玉藻診断でイケメンと判断された人)と一緒なのだが…、


「あらあら、あんまり動かないで貰えますかぁ?揺れると座り心地悪くなるんでぇ」


「はい、すみません!玉藻さんに座って頂いているのに」


その様子を見て人はどう思うだろうか?



ある人は醜悪と言うかもしれない、


またある人は逆ハーレムendみたいと言うかもしれない、


またある人は特殊なプレイと言うかもしれない、


またある人は組体操と言うかもしれない、


またある人は本気で引くかもしれない、


だって玉藻が座っているのは、すっぽんぽんの産まれたまんまの姿の男共で構成された玉座なのだから。


(後めぼしい奴は、犬持、鬼田、鴉木の三人ね。…あの女が邪魔ね)


爪をくわえて噛み切らない程度に力を入れる。


(まあそんな事考えるより夜の御楽しみに洒落込むとしましょうか…)


そして華やぐも妖しい夜は続く。


微かに香るそれは人には嗅ぎ取る事も出来ないが、そこに緋牙が居ればこう言っただろう。

「その女から獣の匂いがする」と、



玉藻side終わり



そして歌い終わる。

「なかなかの美声ねー」


「息継ぎしにくいな、この曲」

「その割には全然息切れしてないじゃん」


「バーカ、体の鍛え方が違うんだよ」

「ふーん、伊達じゃないのね、その身体」


「まーな」


ガラガラッ


「遅れましたー!夜風に当たって酒気を飛ばしてきました!」


(旦那…飛ばしたのは魂なんじゃ…、それにスーツから血の匂いがしますよ!)






「あ、頭冷えたかな~?」「はい!お酒の席で色々とすみませんでした。(流れ出た血と体温と共に充分冷やしてきましたよ!それにしても恥じらうご主人の顔は思わず欲情をそそられましたよ)」


ゾッと背中を悪寒が駆け抜けたのは気のせいと思いたい。

「あ、えっと…、何やってるんですか?」



「カラオケよ」


「(空桶?)へー、そうなんですかー」


やばい、その顔は理解してない。


「あ、犬持君も歌いなよ~」



「(歌?)え!あ、あうぅ…」


緋牙がだらだらと冷や汗かいてる。


急いでマイクを持っている雅鬼の元に行き、マイクを奪う。


そして、秒数にして5秒間、目を合わせてお互いに頷く。

この間、アイコンタクトをとっていました。


ちなみに会話にするとこんな感じ、


(おい、なにすんだよ!)


チラリとお姉様方に構われてる緋牙を見やった後マイクを見る。



(あいつの教養の無さがバレる。私が時間を稼いで手本も見せるからカラオケを教えてやって)



雅鬼がハッと気づく。


(了解)


(グットラック!)


お互いにコクンと頷くと持ち場に行く。


「あ、私が歌っていいでしょうか?」


「あ、いいよう。歌って歌ってー」


「じゃあこれで…」


私が選んだのはキャッツ●イのテーマソングだ。


イントロが流れ始める。





曲中盤、


よし、お姉様方の意識は私に向いている。

雅鬼は一生懸命、緋牙にカラオケを教えている。


コクコクと頷きながら話を聞いている。


雅鬼と目が合うとアイコンタクトを試みる。


(時間まだ掛かりそう?)


(後、二曲程頼む!)


(了解!)



一曲目終了。



二曲目は愛の国ガン●ーラでお馴染みのあれだ。



お姉様方が何故かうっとりしながら聞いている。




まあ都合がいい。


雅鬼と緋牙は…、おい!!なんでお前らもうっとりしながら聞いてんだ!!


二曲目終了。



三曲目はボカロの『鎖●少女』


なんかこの店のカラオケ機すげーな。ボカロまで入れてるなんて。


三曲目中盤


何故、お姉様方の目に涙が溜まっているのかしら?


何故、緋牙が泣き始めているの?


何故、雅鬼が神々しい何かを見るような表情をしているの?



三曲目終了



パチパチパチパチパチパチ!


「うわっ!」


びっくりした!



「うえ~ん。あ、アン…ゴールをお願いじますぅ~」


とお姉様方の一人が言う。


あー、昔から私が歌うと泣かれるから気をつけてたんだけどな…。家族【特に重症なのが弟】に泣かれるから実家の風呂で想う存分、本気で歌えなかったんだよね…。


「ひっく…葛之葉先輩の歌姫~…」


うん、訳の分からない非難は止めて?


そして滝のように溢れる涙を止めてくれない、緋牙君?

「いい歌声だな」


素直な感想ありがとうございます雅鬼君。



「上手でしたよ!(同居していた時に耐性が出来ていて良かったな)」


励ましありがとうございます、黒也君。





このなんとも言えないむず痒さが嫌なんだよね。


「ほら、犬持君も歌ってみたら」


「はい!」


緋牙が選んだ曲はボカロの右肩●蝶、



つーか作者よ。何故ボカロをオススメする?


作・いや、覚えやすいし名曲だし…さ…?


あんたのボキャブラリーの少なさも大概酷いもんね。


作・酷い言われよう…。まあ、楽屋裏ネタは置いといて、楽しみなさいな。じゃあね。


頭撫でるな!


って、もう行っちゃったな…。


お姉様方が緋牙の歌声に魅了されている。

さて、そろそろ閉店間近だし、お開きにさせてもらいますか。



だけど、ここらで一句切り。次話に続くよ!

いや~。本来、楽屋裏ネタはこっちでやる物なんだけど…、別にいいじゃない。


あ・よかない!


ゴツン


いた!なんでこっちに来たの!?


あ・いや、これから余裕あったら小ネタ出すんでしょ? だから呼ばれたんだけど…。



ああ、そうだった。

あ・あんたのことだからいつ始まるかが不安だけど…。


まあそこは読者様の愛でなんとかやりますよ…。


作・あ・「そんなこんなで小ネタ裏ネタ劇場。次回からやるかもしれません。よろしくね!!」

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