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恋狂い咲くは悪夢の如く…なんだこれ…

恋愛要素を足そうとしたらエロちっくになってしまいました…。一応、健全?な筈なんだ。



それではどうぞお読み下さい!

まあ、食い終わった後はネチネチと説教をし、昼休みが終わる前に会社に戻った。


が、


「玉藻さん。好きです!」

「えっ!あ、あの…嬉しいです。」

営業で評判のイケメン田中(22歳)が玉藻に告白してる。

ひゅー、やるねぇ。(笑)

うん、まあ別に構わないだけどさ…。


只今絶賛業務時間ダゾ?


仕事中にプライベートな事は持ってくんな。

オフィスで何やってんだ?テメェ?


「今日の夜、空いてるか?」

「あ、空いてますよぉ」


今度は成績優秀な中山上司(35歳)が誘う。


ひゅーひゅー。両手に花ですねぇ。その立場に立ちたいとは思わないものの憧れちゃうねぇ。

だが中山さん?あなたどうしちゃったんですか?先ほど田中が告白したのを聞いた筈ですよね?あえて三角関係に身を投じたいんですか?つか遥人よ。がつんと言えよ。たま…、三枝も、きっぱり断れよ。

そんな感じでなんかおかしいなと思いつつも業務を続けていると決定付ける事が起きた。


「コーヒー、淹れといた」

「ありがとうございますぅ。遥人さん」

カチャン。


それを聞いてボールペンを落とす。


(あ、あの遥人がコーヒーを淹れた? 幻聴?幻聴だよね?あ…、あ…ああ…、ああああ!!!!!嫌…、いやああぁぁぁ!!もう駄目!)

心の中で必死に否定する。

(もうすぐこの世の破滅が来るんだ!!!)


あの遥人が気遣い出来るなんて!!

あの、基本的に食事に誘っといて割り勘・それか奢らせたり、前の年の夏真っ盛りの時期に社内のエアコンが壊れ、飲み物を欲しがったら、ぬるいコーヒー牛乳出して(余計喉乾いた)、どれだけ夜の情事をちらつかせて誘っても朴念仁で動かざる事山の如しなあの遥人が気遣いするなんて! あ、遥人が誘った場合大体私嫌がりました。私決心ないと踏み出せないんだよ!単純に初エッチ怖いっす。我ながらひどい女だよね


え、未練?

別れたんだからすっぱり諦めないと。何時までも引きずるの面倒だし。


というか、何!何が起きてるの!?

天変地異が起きる前触れ!?


酷い言われような元カレ、遥人。


「はあ、酷いな…」

「え?」

いつの間にか黒也君が私の隣にいた。


そして三枝を汚い物を見るように侮蔑の目で見ている。

「鴉木君?」

「はい、何か?」

こちらを振り返った鴉木君はニコニコと笑顔を浮かべている。

あれ、引っ込んだ?

ハキハキとした好青年に戻っている。

「いや、なんか酷いとか言ってなかった?」

「え?そんなこと言ってませんよ?あ、書類出来ましたよ!(おっと、危ない危ない、ちゃんと気をつけんとな…)」


「あ、早いねー。ありがとう。(さっきの何だったんだろ…、んー?)」

本気で耳鼻科に行こうかな?と、呟き、三枝の方を何気なく見ると…、


「玉藻、愛してる…。だから俺だけを見てくれ」

「玉藻さん!好きです!」

「あのさ、付き合ってくんね?」



おおう、逆ハーレムか 。モテ期到来ってやつですか。入れ食いってやつなんですか。

他の女子社員が羨望と嫉妬に狂った目で見ている。

私?別にどうなろうが知ったこっちゃ無い。

強いて言うなら男共は死肉に群がっているハイエナかタスマニアンデビルみたいだ。 なんか揉めそう。


玉藻に関しては『あんなになって面白いのかな?』

位にしか感じない。




まあ、とりあえずは「テメェら!!!仕事中にプライベートを持ち込むな!!」



ガツンと言っておかないと仕事に支障がでる。

うむ、とりあえずこれで戻ってくれるはず。

が、

「「「「うるさい(ぞ・です・よ)!!!」」」」


(ほほお~ん?烏合の衆とはいえ『赤信号、みんなで渡れば怖くない』ってやつですか?)


カチンと来たわね。1人相手に四がかりで歯向かうなんて。あいつらの顔面に漆塗りたくってやりたい。


「もう、皆さんが悪いんですよ?」


「「「「すみません…」」」」


玉藻、グッジョブ! だがなんとなくコメディ調だね!

だが、男共にカッチーンと来たよ!


「さて、テメェら、覚悟はいいな?」


どす黒いオーラを背負い、怒りがひしひしと伝わる位怒っています。


パキン、パキパキ。


指を鳴らす。


「あんたには関係ね…」


ブン!


グシャアア!


田中が刃向かったのでグーパンチ一発。


多少血が付いたが気にしない。壁に飛んでいき、壁に叩きつけられて痙攣してようが気にしない。


「で、文句あるなら言え」


男共の生存本能に死が伝えられる。

「い、言わせて貰いますけど暴力おんな…」


グオッ!


ゴキン♪


パタリ…、


経理の須賀すがが果敢にも意見を言ったが、手刀を首に入れられて、何かが外れる音がした後、糸が切れた人形のように倒れた。



「仕事に関係ない話なら即、攻撃するから」


それを聞いた男共は黙って自分の持ち場に戻った。


(何…この女、尋常じゃない!)


(…でも、時間はまだまだ有るからいいわ。先輩?貴方は私の愛の奴隷達に負けるんです。だから、その間位は泳がせてあげます♪)


「何笑ってるの?三枝さん?」


キョトンとしながら聞いてくる明日香。


「いえぇ、何も無いですぅ」




(……うふふ…あはは♪あはははははははははは♪あはは!!でも楽しいわ!。付け初めてこれじゃあ一週間後には会社の男達が全員私の物になるわ!)


「そう」


(はあ、考えてる事が大体分かるなんてまだまだ甘いなぁ。まあ、男共が私に何かしようなら血祭りにするけど。あ、緋牙がいたか。あいつに任せたら…、駄目だ。最悪あいつの周りに肉片と血の海が出来そうだな…。んー…、まあいいや。どうでもいいし)


大体なら相手の考えてる事が分かる女、明日香。



考えてる事が駄々漏れの女、玉藻。



部長side


(狐ならもうちょっと狡猾にやれよ…)

まあ通用しないと思うけどね。

私の教育施してるから大体そういう手口を使うやつなら余裕で潰せる女だぞ。

腹黒なんて恰好の餌食になる。

萬田銀●郎並のテクニック使うから。

※萬田銀●郎とは『ミナ●の帝王』に出て来る人だよ。


謎にベールに包まれた人物・部長



作・えっ?黒也?あいつは年の功だよ。生きてる時代が違うから。




まあ話を戻してっと!


部長side終わり





明日香side

さて、業務も終了したし、歓迎会でもしますか。玉藻は社内の男共15名と高級レストランに行くそうだ。


緋牙、雅鬼、黒也君も呼ばれたらしいが断ったらしい。


(なんでコイツら玉藻の尻追い回さないんだろ?私が玉藻に睨まれるじゃないか)


勿論黒也君は別だ。

前に担当したのが三枝だったからか素直で可愛く感じるのだ。


三枝は化粧で遅れるは文句をブチブチ垂れて優しくさとせば泣き出すわ…。根性無しなんですよ。怒らないかって?大丈夫、あんな性格と根性だったら治さなきゃ、自活して生きてけないし。勝手に治ると思うし。そこまで世の中甘くないし。



まあ、本音を言えばどうせ他人の人生なんだから好きに生きればいいんだから。

冷たい?あいつの行動が招いた結果なんだから知ったこっちゃ無い。




……。おっと、失礼。ただの愚痴になっちゃったな。


なんていうのかな…、私の人格形成の大事な一部分を作ってくれたのが大学時代のいっこ上の先輩だったから。

その人が今の私を作ってくれたんだよね。

私にとっては数少ない、尊敬する人物なのだ。



あの人は基本的に破天荒でアウターゾーン(常識の範疇外の世界)に属する人なんだけど決してアウトロー(無法者)ではなかった。



ちゃんと夢を持っていて教師になりたいと言ってたし何よりそれを叶えていたから。


まあ、普段がパッパラパーでエロ探求が趣味と言い張る馬鹿な人でしたが…。でも決める時は決める格好いい人だった。元気にしてるかな…、慶喜先輩…。


だから私は堂々としてるし、何事にも最善は尽くす。それで駄目なら対策も考えるしそれでも駄目なら諦める。




…家に帰ったら電話してみようかな。


まあ、今は歓迎会だ。


「さて、帰りの準備が出来たみたいだし行きますか!!」


「はい、ありがとうございます」

「いい返事だねー。よし、私が知ってるイチ押しの店に連れてってあげるわ!」


黒也君の頭を撫でながら褒める。


(いかん…。このままでは私の扱いが定着してしまう!)


(羨ましいな。鴉の分際でご主人に撫でられるなんて…、八つ裂きにしてやろうかな?

でもそれじゃご主人に嫌われるし何より…、俺がご主人に殺される!!)



犬(妖怪)の躾はちゃんとしてあるようです。


「何処なんだ?」



雅鬼がコーヒーを飲みながら聞いてくる。


「焼鳥屋だけど」



………。


(俺的にはいいんですけど、ご主人。それは流石に…)


(まあ、明日香に洒落た何処は期待してなかったが、これは…)


(むう、同胞を食うのか…。キツいところがあるが、それよりも…)


(((おっさんくさい)))


「なんか失礼な事考えなかった?」


「「「いいえ」」」




「私達も行っていいかな?」


おお、お姉様方がアタックをしようとしてる!!


このままくっ付きやがれ。


……。



…よく考えたら駄目だ。黒也君以外は凶暴(人外)だしお姉様方に乗りこなせない程のじゃじゃ馬っぷりだし。


「いいっスよ」


おお、雅鬼が取り合ってくれた!


「はい!他の皆さんの事も知りたいので喜んで!!」


黒也君、ええ子や…。お姉さんが飴ちゃんあげるよ?



それに引き換え緋牙…、明らかに嫌なオーラ出そうとするな。






そして所変わって居酒屋、【まきべ】にて、



「あはは、いれちゃうぅぅ。もっとお酒持ってきて~。だからお姉さんの相手してぇー?」


「ありがとうございます」


「やだぁ~、敬語は辞めて~」


「じゃあ遠慮しねぇぞ?」


「きゃー!雅鬼くぅん!!こっちも相手してー!!」


おお、ホストクラブみたいだなー…。やるな雅鬼。


お酒に強い筈の我が社の女性陣が出来上がっています。完全に酔っ払ってます。



雅鬼は涼しい顔でさっきから頼んでいたつまみ(ササミのタタキ)と酒をグビグビ呑んでいる。



「鴉木君は焼き鳥食べないの」


「あ、頂きます!(大丈夫。私は食える!)」


「そんな遠慮しないでよー!あ、ブラッディメアリーを下さーい!」




黒也君はまだ酔ってない女性陣に絡まれている。


なぜか知らないけどカクテルが置いてあるこの焼き鳥屋。


しかも美味い。ちなみにブラッディメアリーとはウォッカとトマトジュースを割ったものだよ。


直訳すれば【血まみれメアリー】なワケだが…。史実にもそう呼ばれてる人いるんだよ。メアリー1世・恋に狂った女で300人のプロテスタント派の人間を火あぶりにした女。



恋は盲目とはよく言ったものだねぇ。



グラスを揺らして中の色鮮やかな酒を蛍光灯の光で透かして見る。


はあ、面倒なことになりそうねぇ。


三枝の周りの変化、『何か』を持っていて、私を邪魔者扱いしていること、男共の変化。



うざった…。


ドサッ!!!


「ご主人構って~。ぅぅ~ん♪」


すりすり…、


「うわ!酒くさ、ちょっと犬持君!?」


緋牙が酔っ払って寄りかかって来る。


「酒臭くなんてないれすよ~!はあ、ご主人はいい匂いがしましゅねー。えへへ…」


太ももに頭乗せてきた。


ちなみに私達が座っているのは座敷のテーブル席です。


「ご主人って呼ぶのやめなさ…いっ!」


たくしたくしと私のロングスカートを上にあげる。

幸いにもテーブルで見えなくなっていて誰にも気づかれていない。


「もっとー!近くでご主人の匂い嗅ぐのー!美味しそうだぁー」

レロン。


「ひっ!」


スカートの中に入ってストッキング越しに膝を舐められた!!!


ペチャペチャ、レロレロ、



「んー…。ご主人の味ー♪」

「ちょっ…止め…い…イヤァァァ!!!」

ゴズゥン!!!!


「グ…フゥ…」


「ハー…ハー…!」


変態過ぎて思わずグーで思い切り殴ったけどいいよね!?




R18になったらお前のせいだぞ!!!





宴は次話に続くよ!

ギリギリセーフ…かな?


よく見たら大事な一文字が抜けて18禁よりのかなり危ない状態だったので急遽直しました!


呆れないでー…。

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