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Noct-000

作者: 桃空すわ
掲載日:2026/05/11

好きって言えたら、どんなに楽だろう。

素直になれない気の強い桃花とたらしの蓮。

恋人と別れた時、蓮は言うんだ。

「付き合うか?」って。

本当は付き合いたい。

喉から手が出るほど蓮が欲しい。

でもね、気の強い桃花は、こんな付き合い方は嫌って思っちゃう。

実はロマンチストでもあるんだよね。

だから、「何言ってるの〜」と親友を演じちゃう。


ある時、桃花は蓮に3冊の大学ノートを手渡すんだ。

「これ詩を書き溜めたの。読んで感想教えて」と言いながら、ほんの少しだけ声が震えたけど、きっと蓮は気づいていないだろう。


蓮がノートを返してくれた。

「どうだった?」

「詩って言うより、物語みたいに感じた」

「俺のこと好きなんだろう?」

どきりとしたけど、「またそう言うことを言って…」と独りごちながら、ノートを受け取った。


そうね。これは告白みたいなものだものね。

どうして器用にできないんだろう。こういう時って、なんて言えばいいんだろう……。

他のどんなことでも器用に上手くできるはずなんだ。

振り返ると、蓮はもう別の誰かと話してる。

そうして自分を責めてしまうんだ。

見せなきゃ良かったなぁ。

でも、こうも思う。

勇気を出して見せられたんだから、すごいじゃん。

相反する気持ちを持て余すんだ。


あいつ、絶対俺のこと好きだと思った。

また違うって、今回は言われていないけど、なかなかハードルが高いな。

詩は届いていた。ちゃんと、届いていたんだよ。

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