聖なるメイド!、正義の筋肉!
この小説には、変態的な表現が含まれます。
私の名はパトリシア。
39歳男、独身。
趣味は筋トレ、そして正義のために悪と戦う事である。
さぁ、今宵も聖なるメイド服に身を包み、この世に蔓延る悪人達を懲らしめに行くとしよう。
「さぁーて、悪人退治するぞー♪」
こうして今日も地を這う汚れた魂の持ち主達に制裁が下されるのである…。
ー東京都 秋葉原ー
聖地と呼ばれているこの街にも、今では悪が絶えない状況だ。
「どこ見て歩いてんだ?、おいコラ。」
「す、すいません…。」
路上で若い男女が口論している。
どうやら女がガラの悪い男にぶつかったようだ。
「すいませんで済むと思ってんの?、こうなりゃ体で謝罪してもらおうじゃねぇか。」
「そんな!、やめてください!!。」
あの物言い…、奴は悪の手先に違いない!。
私の出番だ…!。
さぁ、まずは話し合いからだ。
私は女の胸倉に掴みかかっている男にそっと優しく声をかけた。
「おい、そこのくそガキ。てめぇ何してんだオラ」
「あ?、なんだこのキモいオッサンは?」
このガキ…、私が下手に出てやっているのになんという態度…!。
コイツはもう、救いようがない…!。
「いいだろう…、相手になってやるぞこわっぱめが…」
「なんだと?、やんのかこのクレイジーが!」
男の右ストレートが炸裂する。
しかし、こんなものは避けるまでもない。
ゴッ!
男の拳は私の鋼鉄の体により止まった
「な、なんだと…!?」
「クスクス♪所詮素人の拳よ、よいか、パンチとはこういう物を言うのだ!」
私は拳を構えた。
「くらえ~♪、スーパーミラクルパーンチ♪」
ボキャア!!
私の強烈なボディブロウが男にモロにヒットした。
メリメリ…
「ぐえぇ…!」
アバラ3、4本はいっただろう。
感謝するがいい、これでもかなり力を抑えた方だ。
男はその場でうずくまり、動かなくなった。
「大丈夫かい?、お嬢さん。」
「ひ、ひぃぃ!」
どうやらまだ怯えているようだ。
悪め…、こんな可憐な少女に恐怖を植え付けるとは…
「もう大丈夫だよお嬢さん♪。悪者はこのパトリシアがやっつけたよ♪」
「あ、ありがとうございました!。さようならー!」
安心しきったのか少女は、とても元気に大急ぎで帰っていった。
「ウフフ♪今日も一人、悪を懲らしめたぞ♪」