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02

俺は、新聞部の部室にいた。部員は一人も来ておらず。俺一人だけ。新聞のひとコーナーがなくなりどんなネタを記事にしようと考えている。定番と言えば、ホラー系だろうか。学校の七不思議とかかな。そう考えたので、オカルト部に話を聞くことにした。同じ部室棟の一番端にオカルト部はあった。

扉の前に立ち、遠慮がちにノックする。だが、反応は全くない。仕方ないので扉を開ける。

そこには、ヘッドフォンをしてパソコンをしている女子がいた。勝手ながら貞子のような姿を想像していたのだが、少し髪が赤い目つきの悪い不良少女だ。けんかが強いと俺の学年で有名だった。名前は関本由梨香だ。

あきらかに、オカルト部の部員だと考えられない。できれば、気づかれていない隙に部室を出たかった。

俺は机の前に立ち、机の下の金属製の部分を蹴った。

がしゃん!と大きな音を立てる。

「ひゃああ……! て、てめぇ、何するんだ。脅かすんじゃねえ……」

ヘッドホンを外すと、睨み付けられたが、恥ずかしかったのか、顔が赤い。

「それは、悪かった。それより、君はここの部員?」

「そうだ。何か、文句でもあるのか」

「いや、それはないよ。ただ、新聞部として取材しにきたんだ。とりあえず、俺は二年3組の白石光一」

「ああ……っ? 何の取材だ?」

「学校の七不思議でも知ってるかなと思って」

「そんなの知らないね。生徒会長にでも聞きゃいいだろ」

どうやら、怒っている様子だ。今日は、もう帰ろうかな。

「それもそうだね。あ、でも面白いネタがあったら教えてくれ」

「やだね。さっさと帰れよ」

新聞部に戻った俺は、もう日が暮れてきたので片付けと戸締りをして、帰宅する。

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