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無意識のネロ  作者: 辛味もやし
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ところで、神は人の心を理解できるとすれば、それは恋にも及ぶのだろうか。それも含めて罰の対象なのか。

 人間というのは、やはり本という媒体から情報を仕入れるのが常なのだろうか、「幼馴染」という単語を聞くと、どうにも仲がとてもいい家族ぐるみの付き合いと思ってしまうのである。確かに男と寒音は非常に仲が良かった。中学生にもなって同じ布団の上で寝転ぶくらいだ。男が男子校に通っていたことを考えると非常に恵まれていると言えよう。  

 だが男は、寒音と恋仲になる。即ちカップルになろうとなどとは微塵も思っていなかった。もはや家族同然だったからである。その分男は彼女について彼女の家族以外では一番様々なことを知っていると自負していた。そこに雑念は特になく、ただ、無意識にそう思っていた。

 何を言っているのだろう。「家族同然」? そんなくだらない意識はもう飛んで行ったさ。だからどうしたというのだ。

 

 

 そう、彼はその女に恋をしてしまった。


 確かそれは、あの、だめだ、こんな時に記憶が、いつもの癖。

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