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絵本はお父様が作りました

「資料室は確か三階の角にあったはず。」


私は資料室に辿り着き、この領地の歴史の書かれた小難しい本、ではなく小さい子ように作られたであろう挿絵がいっぱいの本を手に取った。


―初めに。ここ、オルフェイ領は古くから代々オルフェイ家が納める領地で、現在は十三代目領主・グラハント・オルフェイ伯爵が治める土地です。


やぁ!良い子のみんな!元気してるかい?僕はこの本の案内人のチェルだよ!よろしくね!!

じゃあお話を始めるよ!

ここオルフェイ領は魔物の住みかとなっている魔の森に接しているのと、王都から遠すぎて魔物退治のために定期的に騎士団も来れないことから、よく魔物が出没するよ。

夜限定かと思いきや、昼間の畑作業をしていても魔物が出るので、良い子の皆は自力で魔物を倒せるように強くなろうね!

この領地に出現する魔物はグレイトマントヒヒ・オレンジ猿・タヌキツの三種類が多いんだ!

じゃあさっそくこの三種類の魔物の特徴を教えるね!


グレイトマントヒヒ:大きいぞ!とにかく真っすぐ突っ込んでくる。走ってきたら当たる直前に横に転がって回避して後ろ足の腱を断ち切ろう!


オレンジ猿:オレンジの毛並みが美しい猿だ。とにかくすばしっこいぞ!餌を握ったら音速で逃げていくから餌をとられる前に仕留めよう!


タヌキツ:真っ白な毛並みの綺麗な魔物だ。人に対して攻撃をしてくることはあまりないが、毛皮を売るといい稼ぎになるので見つけたら是非捕まえよう!


それじゃあ皆、剣の稽古を怠らずに強くなろうね!バイバイ!!


・・・私は読み終えて頭を抱えた。

まずこの本の出来があまりにお粗末なのと、農作業してて普通に魔物が出現するとか・・・


本の中でも強くなろう!と言っていたがこれはもしかしなくても強くならなければこの領地の中で生きていけないのでは?


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