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女神さまは可愛い
「どうしたんですか?」
「どうしたんですか?って。まだ私の話は終わってないのだけれど。」
「そうなんですか?」
「えぇ。実はね、いつまでも幸せになれず、天に戻れないあなたの事を不憫に思った私の上司がね、貴方に力を貸してくれるんですって。」
そういいながら上を指さす女神さまにつられて上を見上げると何か黒いものが近づいてくるような・・・落ちてくるような・・・
「こっちに向かって落ちてきてる!!」
慌ててその場から逃げると、私がいたところに大きなプレゼントボックスが落ちてきた。
(危なかった。あそこにいたら今頃ぺしゃんこだよ)
女神さまはそのプレゼントボックスに近づいていくと、箱を開けた。
あれは私宛のプレゼントなのに開けるんかい!!
箱を開ける女神さまはとてもワクワクした顔をしている。
それを見たら毒気を抜かれてしまった。
「あの・・・中には何が入っていたんですか?」
「これよ!!」
箱の中から何かを取り出すと私の目の前に差し出してきた。
そこには緑の液体が入った緑の小瓶があった。
「なんですかこれ?」
「見てのとおり薬よ。」
「その薬?はどんな効果があるんですか?」