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もうだいぶ慣れました

家に帰るとお母様が、私の返り血で真っ赤に染まった服を見て卒倒した。

それをお父様が抱き留め、私は急いでシャワーを浴びて服を着替え、夕食をさっさと済ませ、部屋に戻った。



部屋に戻ると女神さまが机の上でクルミを食べていた。

私が部屋に来たのに気づくとびっくりしたような顔をして

「どうしたのよ。顔が真っ青よ。」


心配そうに顔を覗き込んでくる。

私はうつむきながら

「今日初めて二頭同時に倒したんですけど・・・倒したときは、やった!って思ったんです。でも、冷静になって考えたらあの時目の前に木が無かったら私はどうしてたんだろう。あのままだったらきっと逃げ切れずにまた前のように跳ねられて死んでいたんじゃないか、って思ったら少し怖くなりまして。」


弱気なことを言う私に向かって女神さまは


「あら、貴方は戦いの中では相当なことがない限り死なないわよ。」

あっさりと、そしてとてつもなく重要なことを言った。


「えっ!?死なないってどうゆうことですか?」


「前に戦運っていうのをステータスで見たでしょ?あれの運の強さを見てみなさいな」


「運の強さ?そんなのありましたっけ?」


女神さまに問いかけながらステータス画面を開く。


「戦運の所を三秒間見つめてみなさい。浮かび上がってくるから。」


言われたとおりに戦運の所を見つめる。すると何かが浮かび上がってきた。

戦運の文字の後ろに金色の文字で『極』と書いてある。


「極って書かれてます。」


そう報告すると

「当り前じゃない。あなたが生まれる時にその特性を与えたのは私なんだから。最強の運よ!」


「なるほど、女神さまからのプレゼントですね。ありがとうございます。あっ、そこに大好きなクルミ入りクッキーがあるので食べてください。」


「・・・・意外とあっさり受け入れるのね。・・・クッキーは頂くわ」


「だって、女神さまなら何が起こっても不思議じゃないなって思いまして。じゃあ、明日も早いんで今日はもう寝ますね。蝋燭はクッキー食べ終わったら消しておいてください。おやすみなさい。」

そういって私は深い眠りにつくのだった。


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