女神さまは大雑把
「はい。」
フゥーと女神さまはため息をつき
「ステータスと念じれば出てくるわ。やってみなさい。」
「了解です。ステータス・・ステータス・・・」
すると目の前にポンッと音を立ててステータス画面が表示された。
本当に出たこと感激しつつステータスを見てみる。
名前 リリアン・オルフェイ
性別 女
職業 伯爵令嬢・剣士・勇者の卵
Lv 10
体力 680/1000
SP 560/800
防御力 600
攻撃力 800
(女神の加護のスキルでステータス全て2倍)
スキル 女神の加護・生にしがみ付く
特性 戦運
「女神さま。いくつか質問したいことがあるのですが」
「なぁに?」
「まず、勇者の卵とは?」
「その名前の通り、貴方がその気になれば勇者になれるのよ」
「私、勇者になる気なんてないですよ」
「だから、その気になればよ。その気に。」
私は女神さまの言葉に首を傾げながら
「そんな適当でいいんですか?勇者って」
「私は貴方が幸せになら別に勇者にならなくてもいいと思っているわよ。
ま、貴方が勇者にならなくてもある一定の期間が過ぎると次の勇者の卵が産まれるから心配ないわ。」
「そうですか。」
私は勇者にならなくていいということに安堵した。
だって、勇者になったら死亡率が跳ね上がりそうだもんね。
気を取り直して私は質問を続ける。
「では、スキルの女神の加護と生にしがみ付くとは?」
「あぁ、それはね、女神の加護はすべてのステータス大幅アップ。生にしがみ付くは、体力が半分以上残っている状態ならどんな攻撃をもらっても1残して生き残るのよ。今回もこれで生き残ったのよ。」
「なるほど。では最後に、戦運とは?」
「戦いの中でラッキーなことが起こるのよ」
最後の説明だけすごい雑な気がするが気にしないことにする。
なんたって相手は女神さまだからね。




