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ある銀河帝国の戦艦内の恋愛話


 リアルイリスがこんな設定で物語の世界で自分を発散してたら面白いという妄想が捗る系の話


ある銀河帝国の戦艦内の恋愛話

本文編集

 


「イリス、今暇?」


「暇じゃない」


 うるさい話しかけるな、お前に構っている暇はない、わたしは酷く生き急いでいるのだ。


 宇宙暦3045年の年初め。

 今年もわたしは戦艦の内勤である、三百六十五日、いろいろと忙しく生きている。


「おいおいイリス、今日暇だろ? 遊ぼうぜ?」


 なんだコイツは、わたしの事が好きなのか? 気でもあるのか? 同じ意味だったな。


「どうして私なのだ? 他に当てはないのか?」


 うんざり気味に言う、内心嬉しがってるとか思われたらいやだなぁっと思った。


「俺はイリスが好きだからな」


 ああ、やっぱりコイツは苦手な分類だ。

 コイツコイツと言ってるコイツは、ライルって名前がある。

 率直な好意を向けてきたり、わたしに色々折をみては色目を使うかのように優しくしてくる奴だ。


「好きか、ならば、三回回ってワンと泣け」


「いやだよ」


 そして、わたしの言うことを何でも聞くと思ったら、意外と反抗的でムカつくのだ。


「イリスって普段なにやってるんだ?」


「仕事だ」


「いやいや、なら、趣味的なことは?」


「仕事だ」


「おぉう、ふむ、じゃー仕事以外の趣味ややってることは?」


「、、、絵本を読んだり、、か?」


「かわいいぃ!」


「っつ!!! しねぇ!!」


 ああ、調子が狂わされる!

 わたしの完璧なロジック回路がぁ! 傷つけられたぞ!


「ごめんごめん、気を悪くしないでくれよ」


「別にぃ! わたしは何とも思ってない!」


 くっそぉこいつ、、、。

 わたしを凄くかわいいモノでも見るような、変な感じの、、馬鹿にした目で見てきてぇ。


「はぁはぁ、、やばぁ、、イリスかわい過ぎぃ」


 何か電波が聞こえたが、無視、というかスルーする、背筋がゾクリと凍えた。

 てぇーか、まだ引っ付いてくる。


「おいおいイリス、映画とか、一緒に行かないか?」


「うぅ、、、近づかないでぇ! きらい!!」


 コイツが傍にいると、わたしは精神が不安定になるきらいがある、もう傍に近寄らせないようにしないとぉ。


「ちょっ、イリスぅ!」


「半径10メートル内に近づくの禁止! 破ったら、、、激オコ!」


 なんだ激オコって、語彙が貧困じゃーないだろうか、、まあいい。

 怒ったんだ、もう暫くはそっとしておいてくれるだろう。


 自室に戻ってこれた。

 わたしは好きなゲームを好きなだけやって、いろいろ満喫した。

 やっぱり一人がいい、孤独こそ正義。

 寂しくなんて別にない、ただただ心が清浄に澄み渡って、理性と知性に己が満たされて行く事が心地よい。

 でも、なんでだろう、アイツと居る時の、なんとも言えない激情。

 それが、わたしを人間らしくあらせる為に、どうしても必要なモノだと思えてくる。

 嫌なのに、求めてしまうものがあるとしたら、この完璧な理性を壊すソレ。

 わたし的には自殺志願のような、享楽主義者に成り下がるような感覚がして、本当に嫌なのだけど、、ううむ。


「あれ? イリス、君が俺をたずねて来るとは珍しいね」


「映画」


「え? なに?」


「映画、一緒に行ってあげます」


「あうえあ?」


「わたしとぉっ、、行きたいんでしょ?」


 そう言うと、コイツは後ろにぶっ倒れたけど、そんなだったのか、なんだったのか。

 とりあえず、明日、映画には行く事になりました。

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