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逃げ足道場 番外編 ~ウチの女当主が怖過ぎる件について~  作者: 真宵 駆
◆◆第九章◆◆ 美少女剣士達のメディア戦略について
310/635

◆310◆

 ララメンテ家のコルティナの裸ローブに続いて、レングストン家のエーレのお子様用水着と、方向性は違えど美少女剣士による肌露出多めのCMが話題になったのを受けて、当然マントノン家の次女ミノンにも、


「次のCMは肌露出多めで行きましょう」


 という話が舞い込んでくる。


「では、私がセクシー水着姿に?」


 ミノンが、企画を持って来たユールズモン宝飾店の広報担当に問うと、


「いえ、ミノンさんは前回同様、男装でキメて頂きます。若い女性ファンにとっての『王子様』なイメージを壊さない様にしたいので。セクシー水着は別の美女モデル達に着てもらいます」


 との事で、結果、完成したCMは以下の通り。


 真っ青な空の下、高級ホテルのプールサイドを、飲み物の入ったグラスを乗せたトレイを持って渡り歩く、白いボーイの制服姿のミノン。


 あちこちでグラスを配る度、きわどいデザインのカラフルな水着姿の美女達に、指を絡められたり、腕にしがみつかれたり、首に抱きつかれたり等の誘惑を受けまくるが、ミノンはトレイに乗ったグラスを落とす事なく優雅な物腰と笑顔でそれらを巧みに振りほどきながら歩き続ける。


 最後はこちらに向かって近付き、懐から指輪の入った黒い小さな箱を取り出して、

 

「ユールズモンから、幸運をあなたに」


 とナレーションが入ると同時に、ミノンが優しく微笑みつつ「箱パカ」で終了。


 確かに美女の肌露出率は極めて大きかったが、全てミノンの男前を引き立てる為の舞台装置として終わってしまっており、


「何か、あのきわどい水着を着てくれた美人のお姉さん達に申し訳ない気分だ」


 放映されたCMを見ながら一人首をかしげるミノン。


 もちろん、そんな出演者本人の思惑などとは関係なく、CMそのものは若い女性ファンに大好評であった。

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