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逃げ足道場 番外編 ~ウチの女当主が怖過ぎる件について~  作者: 真宵 駆
◆◆第二章◆◆ 不死身で無敵な殺人鬼となった娘の恐怖について †レングストン家の悪夢†

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◆21◆

 開会式が終わると、会場となった首都エディロにある市民体育館内はいくつかの面に区切られ、それぞれの領域において複数の試合が同時進行で始められた。


 レングストン家に限らず、マントノン家、ララメンテ家も、一つの流派内に様々な試合形式を持っているが、この全国大会では、ほぼ三家でルールが共通している最もオーソドックスなものが採用されている。


 一メートル前後のカーボン製の切れない剣を用い、相手が装着している全身防具の内、有効部位となる場所を打つと一本となるのが基本であり、試合時間は二~五分で、年齢が若い程短い。今回の小学生大会では二分となっており、その時間内に二本先取した方が勝ちとなる。


 普段は出場選手の家族等、関係者しかいないガラガラの観客席が、今大会では、マントノン家の長女にして大会優勝者が外部から挑戦しに来たとあって、興味を惹かれた一般客が押し寄せて満員御礼となっていた。入場料だけで大幅に黒字が見込まれ、レングストン家の経営陣もさぞホクホクであった事と思われる。


 一部、特殊な性癖を持つ成人男性達が、


「マントノン家の天才美少女剣士にロングソードでビシバシしばかれたい」


 などと邪な白昼夢に耽りつつ観戦していたりするが、物語とは全く関係ないので無視する事にする。


 そのマントノン家の天才美少女剣士ことシェルシェが登場すると、観客のテンションは異様に盛り上がり、まるでその試合が決勝戦であるかの如き様相を呈していた。

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