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第二話 基地

難しいな・・・・小説


なんかおかしくなったかも知れないけど許して

二機のF/A-18が基地に帰還して来た。

機体からタイヤを出し着陸コースに入る。

「こちらブルーユニット、管制塔着陸許可を求む」


「こちら管制塔、ブルーユニット着陸を許可する」


お決まりのやり取りの後耳をつんざく轟音を轟かせて二機編隊が着陸した。

着陸した二機に整備兵が駆け寄った。

そのうちの一人に六十は越えているだろうドイツ人が話し掛けて来る。このドイツ人は外国人を採用し始めた時からいる古参兵で皆から“親父”と呼ばれ親しまれている。


「調子はどうだい、そろそろオーバーホールしといたほうがいいぜ」


親父に向かって少々笑いながらブルー1は返す。


「まだいい、いまやると稼げなくなる。」


「全く、危機感無いなユージ?墜ちてから泣かれても知らんぞ」


「泣かないよ、更に言うと墜ちる事も無い。」


ユージと呼ばれた男はブルーユニットと呼ばれる所以となった青い尾翼を見ながら言った。

「強制はしないよ、好きな時に来いや」


「ああ、わかったよ親父」

「マイケル、お前はどうだ?」


「俺も今はいいや、来週あたりな」


マイケルと呼ばれたアメリカ人もそう答えた。

この日本人とアメリカ人のコンビは“蒼鬼”と呼ばれ敵からは恐れられ仲間からは尊敬の眼差しを受けている。

「おい!ユージ 早く帰還報告書を書こう! 今日は早く寝たい。」

実は言うとこの二人は深夜からの作戦にでたあとにすぐ迎撃任務に出撃していたのでマイケルが寝たいのも当然であった。


「そうだなさっさと・・・・」


そう言いかけたその時、戦闘機の轟音が轟いた。


マイケルが眠い頭を攻撃する音の主を見つけ出した。「んあ? ありゃレッドの奴らじゃないか」


レッドと呼ばれた戦闘機達はブルーユニットの隣に機体を止めた。

レッドユニットは未だにF-5を使用機体とする小隊だがパイロットの腕でカバーされている。F-5は主翼と尾翼に赤いラインを入れた機体でレッドユニットのリーダーはパクと呼ばれる韓国人である。この韓国人はF-5の四機編隊を率いてブルー程ではないがそこそこ戦果を上げてきた。レッドユニットがユージとマイケル達の機体の隣に付けてタラップに足をかけ降りてきた。


「ようパク!そっちは稼いだか?」


マイケルが声をかける。しかしその声には仲間の戦果を祝福する口調と言うよりは半分嫌味が含まれていた。

それもそのはずで最近は敵は大人しく大規模の作戦が無いのでスコアが稼ぎにくい状況であった。

一般的な兵士であれば逆に戦闘がないほうが落ち着くだろうがこの基地にいる彼等は戦闘の為だけにいるのでスコアが稼げたほうがいいのだ。

「世界は不景気だな、敵が少ししかいね〜んだよ。まあ、ユージより稼いだがな」

「うるせーよパク、マイケル行こうぜ」


これは宿命なのか二人とも良好な仲では無い。

その時基地内の放送が鳴り響く。


「ブルーユニット至急司令部に出頭せよ」


「何だよ!寝かせてくれ!」


マイケルが嘆いた。

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