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静特戦隊シゾーカファイブ

作者:イエロー
静岡には、不思議な場所が多い。

日本一深い海、駿河湾。
日本一高い山、富士山。

海と山に挟まれて、
人はのんびりお茶を飲み、
今日も変わらない一日を送っている。

――でも。

この県が“狙われやすい”ってことを、
ほとんどの人は知らない。

海の奥。
山の地下。
人の目が届かない場所で、
何かが、少しずつ動き出していた。

それは自然災害じゃない。
地震でも、噴火でも、台風でもない。

「静岡そのもの」に価値を見出す、
“よそ者”の存在だった。

彼らは、
富士の力を欲しがり、
駿河の青を狙い、
この土地を――利用できる資源として見ている。

名前も、姿も、まだ知られていない。
だが確かなのは、
彼らが“準備を終えつつある”ということだ。

その異変を察知したのが、
静岡特別戦災対策本部。

彼らは、
「もしもの時」に備えて、
“人知れず動ける存在”を探していた。

選ばれたのは、
特別な力を持つヒーロー――ではない。

静岡で育ち、
静岡で暮らし、
この場所が好きな、普通の人たちだ。

五つの意志が集まるとき、
それぞれの想いがひとつになる。

富士の麓で。
駿河湾の風の中で。

彼らは名乗る。

静特戦隊シゾーカファイブ!

これは、
世界を救う話じゃない。

でも――
静岡を守る話だ。

そして今日も、
誰にも気づかれない場所で、
怪しい“観測”は続いている。

海の中から
不気味な笑い声が、ひとつ――。
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