表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/20

プロローグ第二話 聖剣と力の流れと調整

依頼を終え、ギルドに戻ったサトシは、受付の横に貼られた**『特別依頼書』**に目が釘付けになった。


【特別依頼】『光の聖剣』再生依頼

内容: 聖剣ルーメンの修復

方法は問わない

追記事項: 聖剣『ルーメン』

伝承によると魔王戦で受けた*『魔力の侵食』*により、その輝きを失った聖なる剣。

鍛冶師や魔法使い、錬金術師の誰にも原因が特定できていない。

聖剣の修復できる者を求む。

そう記されていた。


ギルドの冒険者たちが、誰も手を出せずにいる依頼だ。


【聖剣の修復】

(剣…物質の構造も見える、俺の能力なら…)

サトシは受付に申し出た。

「この依頼、私にやらせてください。」

ギルド職員は笑った。

「冗談でしょう?あなたは調整師の先生で鍛治や魔法は素人じゃないですか」

「いえ、私の能力なら原因がわかるかもしれません」

受付のギルド職員が半信半疑で受理した。


後日

神官の男性に聖剣のある祭壇へと案内されるサトシ。

そこに置かれていたのは、輝きを失い、まるで鉛のように鈍く黒ずんだ長剣だった。

サトシは、その剣にそっと触れると。

**『構造把握』**を発動した。

次の瞬間、サトシの目に映ったのは、聖剣に使われている素材、秘められた力、幾重にも連なったその結晶構造が、まるで人の背骨や神経、血管の様に見えた。

その骨格が『微細な謎の魔力』によって、まるで**『骨のズレ』のように、わずかに歪んでいる**様子だった。

「なるほど…神経伝達が歪みによって妨げられているように、この聖剣の『神聖な力』が『ズレ』によって妨げられている。

これを、『調整』するだけでいい」

周囲が固唾を飲む中、サトシは持参していたハンマーを取り出した。

彼は、カイロプラクターとして培った、**ミリ単位の『圧』と『角度』を調整する繊細な技術で、この聖剣の最も歪んでいる一箇所に、『コンマ数ミリ』の正確な衝撃アジャスト**を加えた。

キン…

静かな、しかし澄んだ音が響いた、聖剣から、『謎の魔力』が黒ずみの霧のように蒸発し、眩いばかりの光が放たれた。

「…戻った!聖剣の光が復活したぞ!」

驚愕と歓喜の声が上がる中、神官の男性が深々と頭を下げた。

「サトシ殿、我々はあなたの真の能力を見誤っていました。

これは、**伝説の『調整師』**の技です」


こうして、カイロプラクターにしてDIY愛好家だったサトシは、異世界で**『伝説の調整師』**として、その名を轟かせていくことになった。

彼の仕事は、聖剣の修復に留まらない。

魔物との戦闘で**『歪んだ』仲間の骨格を治療し、人々の『歪んだ』人生すらも、その精密な手で**「調整アジャスト」し、『正しく組み直す』ことになるのだった。

この時、感じた『謎の魔力』に翻弄されていく事をサトシはまだ知らなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ