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【無慈悲な】侵攻蟲苗床化計画【異世界攻略】  作者: 観測者・五百七十六万千二十一番
23/24

エピローグ・ザ・フリープレイ『アナザー』

《第33457709651放棄小世界:89P》


 


286:一般観測者

 結局これからどうなるの?

 


287:一般観測者

 知らんのか

 フリープレイに変わる

 


288:一般観測者

 もう大陸にはほぼ虫しかいないんですがそれは……

 


289:一般観測者

 そこに別大陸があるじゃろ?

 


290:一般観測者

 侵略再開、って、ことっ!?

 


291:一般観測者

 ところでそろそろいい?

 


292:一般観測者

 なんじゃらほい

 


293:一般観測者

 >>292

 古い

 


294:一般観測者

 >>293

 そんなー

 


295:一般観測者

 まず言いたい。

 誰だよ使徒ちゃんとか言い出したやつ

 神だったじゃん

 


296:一般観測者

 あー……

 


297:一般観測者

 最後まで騙されましたね……

 


298:一般観測者

 うん、まあ



299:一般観測者

 言い出しっぺが悪いけど、ダレナンダロウナー

 


300:一般観測者

 多分出てこないぞこういう時

 


301:一般観測者

 まあええやん。大団円ってことで

 


302:一般観測者

>>301

 全滅してるんですがそれは……

 


303:一般観測者

 大団円(虫)

 


304:一般観測者

 虫の世になるなぁ

 


305:一般観測者

 別大陸があるのはわかったけど、そいつら魔神に滅ぼされてないの?

 


306:一般観測者

>>305

 調べてみたけど(滅ぼされて)ないよ。

 厳密にはスリストンが滅ぼしたの、生神の眷属の末裔だし。

 ぶっちゃけ原始人とかには手を出してない

 


307:一般観測者

 ん? 確か生神が全ての生命を創り出したとかなんとかだったような……

 


308:一般観測者

 間違ってはないよ。ただ、別世界から来た人間の末裔はカウントされてない。

 詳しい情報はwikiで調べてもろて

 


309:一般観測者

 そんなのいるのか

 


310:一般観測者

 まじで?

 


311:一般観測者

 おまえ知ってた?

 


312:一般観測者

 知らんかった……あとで調べてみよ

 


313:一般観測者

 『ファミチキください』

 


314:一般観測者

 身体が勝手に……!?

 


315:一般観測者

 いつの間にかファミチキ買ってた……恐ろしや

 


316:一般観測者

 というか現世にいる上位観測者もいるじゃん。なんだよエリートかよ

 


317:一般観測者

 でもやりすぎたら管理者に権限剥奪されちゃう……

 


318:一般観測者

 運営には勝てねぇでよ

 


319:一般観測者

 それな

 


320:一般観測者

 それな

 


321:一般観測者

 ほんとそれ

 


322:一般観測者

 所詮俺たちは観客だから

 


323:一般観測者

 観てるだけでも楽しいよ

 


324:一般観測者

 ところでタイトル変えないの?

 使徒じゃなかったじゃん

 


325:一般観測者

 んー……

 


326:一般観測者

 変えなくていいんじゃね? 面倒だし

 


327:一般観測者

 申請送ってみたけど……多分終わる頃に受理される感じだなぁ

 


328:一般観測者

 やったんかい

 


329:一般観測者

 ながーい

 


330:一般観測者

 いやまあ、もう終わるしな

 


331:一般観測者

 続きはフリープレイで……

 


332:一般観測者

 おまえら◯ロゲーは最初どうする派よ。

 俺は◯女プレイ。その後に楽しむ

 


333:一般観測者

 なぜ今?

 


334:一般観測者

 使徒ちゃんならぬ生神ちゃんがそうなるからでしょ



335:一般観測者

 なる……ほど?



336:一般観測者

 嫌でござる嫌でござる処を貫き通してほしいでござる!


 


337:一般観測者

>>336

 本当は?

 


338:一般観測者

 ばっちこーい

 


339:一般観測者

 本性表すのはえーのよ?

 


340:一般観測者

 まあ、こんな感じなのが俺等だから

 


341:一般観測者

 ファミチキー!

 


342:一般観測者

 おいまた出たぞファミチキ星人

 


343:一般観測者

 どこにでも出てくるよなファミチキ星人

 


344:一般観測者

 ファミチキ星人ってなんだよ

 


345:一般観測者

 ファミチキ星人はファミチキ星人だよ

 


346:一般観測者

 ???

 


347:一般観測者

 何も言うな、ワイにもわからん

 


348:一般観測者

 頭宇宙人なんだわ

 


349:一般観測者

 宇宙猫みたいに言うな

 


350:一般観測者

 生神ちゃんのぼでーってどんな感じなんよ

 コート? フード? とにかく服で隠れて見えんかった

 


351:一般観測者

 実は生神ちゃんは三段階あってだね……

 


352:一般観測者

 初期形態! ロリ!

 


353:一般観測者

 第二形態! ガール!

 


354:一般観測者

 最終形態! ビッグ!

 


355:一般観測者

 でお送りしまーす

 


356:一般観測者

>>352

>>353

>>354

>>355

 仲良いね君等

 


357:一般観測者

 話が逸れてるけどええんかな

 


358:一般観測者

 ええやろ、別に

 


359:一般観測者

 多分フリープレイが始まったら静まるよ

 


360:一般観測者

 現金な奴らだぜ……

 


361:一般観測者

 虫は大きく減ったけど、これから増やせるしなぁ

 


362:一般観測者

 ……というか思ったんだけどさ

 


363:一般観測者

 なんや

 


364:一般観測者

 何よ

 


365:一般観測者

 何です

 


366:一般観測者

 なになに

 


367:一般観測者

 もし別大陸行くとしても虫連れてくから、そういうことにはならないのでは?

 


368:一般観測者

 言うな

 


369:一般観測者

 そこはまぁ、お約束が

 


370:一般観測者

 あります? そんなの



371:一般観測者

 あるといいなぁ

 


372:一般観測者

 俺達の総意でなんとか

 


373:一般観測者

 見たいか見たくないのか、それが全てだ

 


374:一般観測者

 見たい!

 


375:一般観測者

 見たい!

 


376:一般観測者

 見たい!

 


377:一般観測者

 見たい!

 


378:一般観測者

 見たいそうです

 


379:一般観測者

 変態か? 変態だったわ

 


380:一般観測者

 皆で見れば怖くない

 


381:一般観測者

 羞恥心があるんですが

 


382:一般観測者

 プライドの欠片もねぇ

 


383:一般観測者

 まあそれ目当てが大半を占めるくね?



384:一般観測者

 否定はできない



385:一般観測者

 そこは否定してくれ

 


386:一般観測者

 ところで魔神ちゃんはどうなんの?



387:一般観測者

 それはもう投票で決まっただろ?


 

388:一般観測者

 別の可能性が見たいのならIFを待て



389:一般観測者

 どう転んでも美味しいのは俺だけ?



390:一般観測者

 ぽまえだけだとおもうよ

 





―――――――――――――――――――――――――――






「意外だったよ、殺さずにいてくれるなんて」

「……正直なところ、自分でも驚いてる」


 あの日。魔神を倒し、本当の意味で自由を得た日。

 俺は魔神を殺さなかった。その選択をしなかった。

 ……どうしてなのか、当初はわからなかった。

 それでも考えて出た結論は、俺は今までの自分の選択とは違う道を選びたかったのではないか、というものだった。


「ずっと殺してきたし、奪ってきた。どんなやつだろうと構わず、考えようともしなかった。後悔はしないし、してはいけないことだと思ってる。けれど」

「けれど?」

「……最後くらい、違う選択をしたかった。多分、そういうことだと思う」


 魔神は、常に笑っている。

 嗤っている、の間違いかもしれないが。

 何が面白いのか俺には理解できない。多分、これから先も出来ないのだろう。

 ただ、自分の選択に後悔はしない。

 それだけだ。


「私にはわからないなぁ。結局、私がしたかったのは破壊だけだし、それが一番楽しい」

「─────本当にそうか? ならなんで別世界にでも行かなかったんだ。出来るだろ、どうせ」

「……さぁ、わかんないや」


 ここで初めて、魔神は顔をそらした。

 それに対して追求はしない。

 わかっていないのは、こいつもだったのか。

 殺さなかったのは俺の意思だが、それでも俺は魔神が嫌いだ。

 どうして嫌いなのか─────それは俺にもよくわかっていない。明確な理由がないのだ。

 ただ本能が否定する。魔神を許すなと。

 その根源は恐らく、この肉体のものなのだろう。

 けれど。


「最悪、お前を苗床にしても良かったけどな」

「あれ、もしかして結構ピンチだった?」

「さぁな」


 そんなことを口にしたが、実際はするつもりはなかった。

 違う選択をする。そう決めたばかりだ。

 だから……俺は前とは違う道を選ぶ。

 魔神を生かしたのは、きっとそんな理由だ。


「それで、別大陸があるんだったな?」

「いるよ? 興味湧かなかったのがうじゃうじゃと」

「じゃあそこに行くか。ほら、さっさと運べ」

「えぇー? 虫に乗って進めばいいじゃないかー」

「虫は使わないし、連れて行かない。ここに置いていく」

「あれ、置いていくんだ。てっきり別大陸にでも侵略するかと思ったのに……というより、虫は置いていっていいの? ママでしょ?」


 俺をなんだと思ってるんだこいつ。というかママって……いやまぁ、母と言えばある意味母、なのか?


「それをする理由は消えた。だから身一つで行くんだよ。お前も連れてな。それと虫は俺がいなくても生存可能だ。これ以上手を加える必要はない」

「うーん……虫の方はいいかもしれないけど、でも今の私、単独行動したら弱いよ? 君一人にも勝てないもん」

「弱くていい。そういう理由で連れて行くわけじゃないからな」


 何がしたいのか。何をするのか。

 この大陸では何も得られず、学べなかった。

 だから次だ。

 別大陸とやらに行き、侵略とは違う選択をする。

 そう決めた。


「もう、わかったよ。けど、別大陸は殆ど見てなかったから私も大して知らないよ?」

「それでもいい。さっきも言ったが、俺はそういう理由で連れて行くんじゃないんだからな」


 ただ、終わってしまったこの大陸とは、違う選択を。

 何度も言うが、それだけだ。

 何せ、ここからが俺の本番だと言えるのだから。


「ま、勝ったのは君だからね。君のしたいようにすればいいよ」

「もとよりそのつもりだ─────さて、行くか」



ハーメルンとは異なる魔神生存IFでした。

これで物語は終わりです。

ではでは

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