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月命日

作者: 尚文産商堂

今月もこの日が来た。

今は夏の暑い日、すこし汗をかきながらも今日という日を迎える。

「……やあ、今月も来れたよ」

階段を上がった先、いつものように向かったところは墓石が立ち並ぶところだ。

今日は月命日、母が死んだ日だ。

毎月必ず墓参りをするようにしている。

最近は感染症が怖いので外出を控えているが、家のすぐ裏手の墓地の一区画を使っているからこそ、こうやってお参りすることができていた。

いつも、周りの掃除をして、そして2、3話をして、それから帰るぐらいの簡単なものではあるが、毎月のルーティーンになっている。

倒れるまで、これを続けるつもりだ。

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