第4話 〜美少女に はひっっっは失礼だろ〜
「ねぇ! あんた、夏から許されたからって調子に乗るんじゃないわよ!?」
これが教室に戻った時のクラスメイトからの第一声。
「すみっっっっませっん!?」
「すみませんじゃくて、ごめんなさいでしょ!? 謝り方も知らないの? この変態!」
「はひっっっっ!?」
どっちでもいいと思ったのは俺だけかもしれないが、やっぱり先生が代弁しても冤罪は拭いきれないか。
はあ〜、俺のスクールライフどうなるんだ……!?
◇◇◇◇◇
授業が終わり、放課後に入った今。
俺はいつも誰よりも早く帰るのだが、今早く帰ったら夏さんの友達に何を言われるか分かったものじゃない。
だから俺は寝たフリをする。寝ていたら何も声もかけられず、何も言われない。これが俺が最近たどりついた究極の陰キャ術だ。
この陰キャ術、悪い点はあるにはあるが、良い点もあ。なにがいいかってクラスメイト達の声が聞こえる点だ。ここで最近の学校情報とかを仕入れ、いざ誰かと話す時に話せるかもしれない。
っという陰キャの妄想なんだけど、女子は最近はやり洋服とか彼氏とかいるの〜っとかなんか本当に陽キャみたいな話をしていて羨ましいと思う。
「お前、見たか?」
「いや、見てない。なんで更衣室で男子は盛り上がっちまったんだろうな……!?」
「くそっ! 夏のパンツを拝めるチャ———」
————ギロッッッッッッッッッッッッッッッ!
「ちょっと、あんたらその話次したらマジで殺すからね」
「「「…………すいやせん」」」
夏さんの凄い怖い、声色に男子たちは声だけで分かるがビシッと背筋を伸ばし、帰る準備をし始めていた。
「だけど、やっぱり1番みたいパンツといったら三原さんのパンツだよな」
「それ! マジでそれな! 三原さんと付き合った人は見れるんだろうな……あの至宝を!」
本当に馬鹿な男子達だ。学校1の美少女と付き合えるわけもないし、パンツを見れるわけもないだろう。
でも、俺もあんな馬鹿みたいな会話に入って笑ってみたいな……っという願望を胸にしまい——
本格的に眠くなってきた俺は寝始めた。
◇◇◇◇◇
————トントンッッッ
「朱雨くん、起きてください」
「はひっっっっっっっっ!?」
自分の肩をつつかれ、名前が呼ばれたことに気がつき、思わず顔を上げると夕焼けで明るい部屋に目がチカチカしたがそんなことは気にせず、名前が呼ばれた方に顔を向ける。
目のピントが合わないが一瞬でこの人は可愛いと分かる。その後にピントが合い俺は絶句する。
「すみません、寝ていたところを急に起こしてしまって」
そこには俺が思いもしなかった人がいた。
「あ、名前を言うのを忘れていましたね。 私、三原雨っていいます」
そこに居たのは学校1の美少女、三原雨だった。
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まあそんなことはどうでもいい
ワンピーススタンピートを見てきました。めちゃくちゃ面白い