第38話 〜恋っていいよな〜
「わーー朱雨くんのお弁当美味しそー!」
「これっっはっっっぼくっっがっっっっつくりっっましっったっっっ!?」
おい、なんで波って奴が私と朱雨くんの団欒の昼食タイムを邪魔してくれてんだ?
しかも、朱雨くんにめちゃくちゃ話題ふるし、なんか本当にウザい! 生理的に無理だ、本当に無理だ!
「そういえば波も自分で弁当は作ってるんだよな?」
「うん、そうだよ。朱雨くんよりお弁当の彩は最悪だけど、味は保証してるから!」
……教室に着いた瞬間の波の言葉。
『私、花火には悪いけど朱雨くんのために頑張るから』その意味は全く分からない……いや分かりたくない。
朱雨が雨のことが好きで、波に朱雨がその依頼を頼んだのかもしれない。
そのことは芝木は知っているのだろうか? さっきから芝木は上手いこと会話を繋げ、波をよく見せているが……。
波と芝木の行動が全く分からない。
「話はめちゃくちゃ変わるんだけど、雨さんは一日平均どれくらい告白されるんだ?」
「え〜、告白される自体、結構減ったんですが……週に3、4回ほどそういう話はありますよ」
「へえ〜、それを全部断ってるんだ」
「はい。私には勿体ない人ばかりなので」
あ、この人 朱雨が好きだ。
俺は何故か恋に狂ってるせいか誰が誰かを好きとか分かってしまう。朝はまだ確証はなかったが、今一瞬チラッと朱雨を見た。
これで分かった、三原さんは朱雨が好きだ。
だが、朱雨は三原さんが好き……なのか? 一挙一動が挙動不審すきて見分けがつかないが、もしかしたら三原さんを好きという確率もある。
マークはしとおくか。こいつの恋路を壊すための算段は出来始めているがこいつの好きな奴を探さないとそれは実現不可能。
「すごいですね、あのグループ」
「うん、なんだろうね、あそこ陽キャの集まりじゃん」
「いや、夏さんも陽キャですよ」
「うん、まあ……一応ギャルやってるからね」
月曜日のあいつとのあのパンケーキの一時が終わって早、3日。明日は金曜日でその日が終わったら2日もあいつとも会えなくなる。
距離は縮まったのかも分からないし、あいつがどう思っているのかも未だに分からない。
そんなモヤモヤを抱えながら日々を過ごしているが、なんか今日のあいつはめちゃくちゃ輝いて見える。
花火くんというイケメン、三原さんという超絶美少女
波さんという可愛い人 芝木さんという会話が絶妙に上手い人
どこかで必ず輝く人達になんであいつが近くにいるの?
しかもしかもしかも! あいつと波さんとの距離がなんか近いし!
スキンシップも多い気がする!?
私も遅れてはならない、何か……行動に移さないといけないのに……
「でも、朱雨くんってカリスマ性ありますから、人が寄ってくるのも納得できるかも」
「え、あいつにカリスマ性なんてあるの?」
思わず口に出てしまったが、あいつにカリスマ性があるかと言われたら……うーん、そんなにない……というか。
影が薄いというより、キャラが濃くてカリスマ性どころではないし。
カリスマ性っていうなら三原さんや、花火くんの方がすごい気が。
「ありますよ。あのグループって朱雨くんから始まったじゃないですか。それであのグループの中心にいますし、すごいと思いますよ」
「あー、そう考えると……そうか。ってかさーちゃんって結構、あいつのこと見てるよね」
「え、あ、ま、まあ……ちょっとライバル心というか」
「ライバル心? あー勉強の?」
「はい。でも、まあ私はトップ10に1回入っただけですけど、朱雨くんは本当に崩せない壁っていうか」
あー、そういえばあいつ万年テスト学年1位ってさーちゃんが言ってたっけ。そんなに凄いなら噂にもなると思うけど、あいつを毛嫌いしている人が多すぎて誰もあいつの話題を出さないし。
でも、最近は三原さん達といるからいいのか悪いのか、あいつの話題は結構出るようになった。
多く言われるものっていうと、あいつが三原さん達に催眠術でもかけてるんじゃないのかってやつかな。
それは私も思うほどあいつは最近充実してそうだけど……私も何かあいつとなんか出来ないかな?
あいつに一応——
恋してんだし。
「あいつと勉強したら頭良くなるのかな?」
「あ、夏さんも一緒のこと思ってたんですね」
「え、さーちゃんも?」
私がポロッと口に出したことに、さーちゃんは驚きの目で私を見てきた。だけどその驚きは否定的な目ではなく、好意的な目、さーちゃんも同じこと考えたんだ。
ってかさーちゃんのあいつへの信頼感というか信用度は本当にそこらへんの人達より圧倒的に高い。
パンツを盗まれた私が朱雨のことを良く言ったら、お前の頭は馬鹿なのかとか言われそうだし。
「では、朱雨くんと週末一緒に一緒に勉強をしないか誘ってみますか」
「え、で、でも……いいの?」
「なにが悪いんですか? 」
「だって……あいつだし」
「悪いも何も、朱雨くんはいい人ですよ?」
否定したい私も居るし
肯定したい私もいる
否定しなければ私という立ち位置は疎かになり
肯定したらそれもまた崩れ去る1つのヒビになる
だけど————
「……そうだよね。じゃあ、放課後誘ってみるか」
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例えるなら 今日の朝ごはんなんやろ……オムライスか……ええやん
って時ぐらい。
まあそんなことはどうでもいい
やっとことでプロットが完成しました! 後はこのプロット通りに書いていくだけだ!
ってことで地道に投稿していきます。
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