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教室で寝て起きたら好きな人のパンツがありました   作者: 犬三郎
恋愛頭脳性2試合目 〜失恋をさせろ!〜
33/42

第33話 〜終わり〜

「身支度よし! 寝癖よし! 顔よし! 完璧だ! これだったら花火は私にイチコロのはずだよ!」


 昨日、私の家で芝木と花火と告白する作戦を立てた。


 まず1、放課後学校の屋上に花火を呼ぶ


 2 、花火に告白する


 簡単だが、私も決心がついた。三原さんには絶対に負けない! 私は花火に告白をするんだ!

 私の気持ちを初めて花火に言う……緊張するけど! 芝木とあんなに真剣に考えた作戦だし……私は自分の気持ちを言うのが得意だ! だったらこの恋愛、勝ったも同然!


 よし! 完璧な作戦だし、完璧な心持ち! 負ける要素がないよね!


「お母さん、行ってきまーーす!」


 私は家の玄関を勢いよく開け、私は元気よく駅へと走り出した。


『今日、夕方から夜にかけて大雨が降るでしょう。傘を忘れずに出勤してください』


「あら波、傘を持っていったかしら」



 ◇◇◇◇◇



「波、昨日はどうしたんだ?」


 私が教室に着くなり、花火は私に率先的に話しかけてくれた。これはやっぱり、私に好意があるってこだよね!

  ……うんでも、これは友愛ともいうのかな?

 でも、愛は愛だし! 関係ないよね。


「あーー、うーーん。熱かな?」


「熱かなってなんで疑問形なんだよ」


 私は基本的に嘘がつけないし、嘘をつかない。


 嘘は嫌いだ、嘘って人をダメにすると思う。


 だけど今日の告白のためには嘘など幾らでもついてやる。

 嫌だったことが恋を実らすためにはそんなことをはどうでもいいと思ってしまう。

 それより、早く花火に約束をしないと! また三原さんの所に行っちゃう!


「あの……花火! 今日の放課後学校の屋上に来れない?」


 花火は「屋上?」っとなんでって顔をしているけど、私の真剣な顔と、緊張した笑顔を見て何かを悟ったのかな。

 すぐに——


「別にいいけど」


「ほんと!? ありがと!」


 思わず花火に抱きつき、花火は後ろによろけるけど、やった! 後は告白するだけだ!

 告白したら花火と付き合えて、ラブラブで子供もできて……


「おお、急にどうしたんだよ」


「なんでもない! 絶対に放課後来てよね!」



 ◇◇◇◇◇



「今日は多分、一緒に帰れなさそうだわ」


 俺は席に着くなり、朱雨と雨に帰れないことを切り出す。この間のこともあり、雨はなにか意外そうな顔をし「どうしてですか?」とすぐ聞いてくる。

 やっぱり、この間のことが起きたのに直ぐに朱雨から離れるのは意外だったが。


 でも、波があんなにも真剣な顔をして聞いてくるんだよっぽどの事なんだろう、それを行かないというのは親友として違うだろ。


「なんかさ、俺の友達が放課後屋上に来てほしいって」


「へぇ~、じゃあ今日は朱雨くんと2人で帰りますね」


 ぐっ……なんかその言葉が嫌味に聞こえるが、今日は仕方がない。俺は徐々に朱雨と距離を縮め、勝負に出てやる。

 お前なんかに負けねぇからな雨!


「なんっっっかっっっふたっっりっっがっっっなかよくなっっってよかっったですっっっっ!?」


「まあ、なにかこういいことがありましたからね」


「ああ、そうだな。雨とはめちゃくちゃ仲良くなったな」


 雨さんと花火くんがこう、分かんないけど壁みたいなものが無くなって俺は凄い嬉しい。

 花火くんと雨さんは会話が続くようになったし、これで杞憂なことは終わったな〜。

 後は夏さんと、どう仲良くなるかなんだけどな〜。



 ◇◇◇◇◇



「じゃあ、花火! 一緒に屋上行こ」


「ああ、いいぞ」


 放課後になり私と花火は一緒に屋上へと行く。その時はずっと無言。花火も話さなければ、私も話さない。

 いつもなら私が何かしら話すんだけど、今はそんな気持ちになれない。

 花火に私の好きっていう告白をするだけで、私はこんなにも緊張をするんだ。


 ————ガチャッッッッッ


 私達は屋上へ入るためのドアを開け、屋上に辿り着く。


 ここで私の緊張はピークに達する。胸がドキドキ、私のずっーーと思っていた気持ちを伝える。愛を伝えることが出来るんだ。


「それでなんだ? こんなところに呼び出して」


「えーと.......ちょっと言いたいことがあって」


「なんだよ、そんなに改まって」


 私の緊張している気持ちに気づいたのか花火は不思議がるように私の方を見る。

 ああ、やっぱり花火に見つめられると……嬉しくて、花火が好きにもっと好きになっちゃう。


 だから……だから……


「えーっとね……うーーーーんっと……」


「どうしたんだよ、なんか俺に悪いことをしたのか?」


「うんん!? 全然そんなじゃないけど……あの……好き……なの」


「へ? なんて言った?」


「私……花火が……す……きなの…………。私! 花火が好きなの!」


 私は意を決して言った。


 言ったんだ、小さい頃からずっと思ってたことを言ったんだ。よく言った、こんなこと昔の私じゃあ成功しなかった。

 成長したんだ。体も、声も、性格も、頭も、愛も……全部全部変わって、いい女に成長して、花火に見合う女になってきたのに。


 なのに—————



 そんな困らない顔をしないでよ



「ごめん……波は親友としか見れない。あと、俺は……好きな奴がいるんだ」


 花火が私に頭を下げて断った


 私は胸がキュッとなった


 断れるなんて知っていた、三原さんと花火が相思相愛なんだもん。断られるって確定してたし。


 だけどなんだろ、知ってたのに知っていた筈なのになんか胸が苦しくて頭が痛くなって顔がヒリヒリして、手がなんか震える。


 どうしたんだろ? 風邪でも引いたのかな?


「そっかぁーーーーー! 残念だなー! 私と付き合えば明るい赤ちゃん出来たのに」


「ごめん」


「謝らないでよ! 私は平気だから! だって年中元気な私だよ? 恋が終わったからって落ち込まないって!」


「…………」


「無言にならないでよ! 早く三原さん達と帰る約束してるんでしょ?」


「ああ……だけど」


「だから大丈夫だって私は!」


「…………また明日」


「うん! また明日!」





 ————辛いな




「なんだろう……この涙は……私に涙なんて見合わないのに」


 私の目頭が熱くなって大粒の涙が流れてきた。


 それと同時にポツポツと雨が降ってきた。この空の色は私の心を表してるような気がするほど暗く、涙をいっぱい零してくる。


 ポツポツと降り始めた雨は一気に強くなり学校中が世界が雨の音に包み込まれた。


「いいよね、こんなにうるさかったら大声出してもいいよね」


 誰もいないのにも関わらず私自身に問いかける。私が泣いていたら皆が心配するもん、友達も、花火も、芝木も……全員。

 それが今まで全然気にし来なかった、泣くなんて辛いことはなかったから。全部、全部が楽しくて……花火といるだけで楽しくて……


 それが今終わって


「うっぐ! ぐっっっっ……うっっっっ!?」


 大声を出して泣いた。泣いて泣いて泣きまくった。


 雨が降ってくれて良かった。こんな最悪な姿、誰にも見せたくないもん。泣いてる姿なんて私には必要ないし、だけど今だけは自分に正直になろう。


 他人なんて気にせずに……泣いて、泣いて泣きまくろう。


「……ああ、終わったんだ」


 涙が枯れた頃には、声も上手く出せなくなった頃には、雨も強くなり私の体はびしょびしょになっていた。


 私は目を赤くしながら屋上の扉を開け、階段をおり始める。


 教室に入ると、まだ教室にいた女友達から心配の声をかけられる。


「波どうしたの!? そんなびしょびしょで!?」


「帰ってきた時に鞄を忘れたと思って戻ってたら雨に打たれてる間こんなんなっちゃって」


「タオル保健室から貰ってくるからちょっとま——」


「大丈夫大丈夫! このまま鞄持って帰るから」


「いやダメだって、一緒に駅まで傘一緒に帰ろ!」


「大丈夫だから!」


 私は自分の鞄を持って走り出した。もう今は誰とも喋りたくない、もう嘘もつきたくない、誰もこんな姿見られたくない。


 玄関に着き、外に出ようとしたらもっと雨は強くなっていた。


 私は早く家に帰りたい。早く1人になりたい。


 私は雨を気にせず駅まで走り出した。

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