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教室で寝て起きたら好きな人のパンツがありました   作者: 犬三郎
恋愛頭脳性2試合目 〜失恋をさせろ!〜
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第32話 〜うえ?〜

「今日、波が具合い悪いから休むってメールきだぞ」


 教室に入ると同時に俺の親友の芝木が、俺の席に座りながら俺の机に自分の携帯を置き、文章を見せる。

 俺と芝木と波のグループAINEじゃなくて、芝木との個チャでメッセが送られてる。

 あの、何も意味無いものでもグループAINEで送ってくる波がか……


「何かあったのか」


「ああ、何かあったとしか思えないな。まあ、俺は十中八九お前のせいだと思ってるけどな」


 俺のせいで波が落ち込む……うん? 何があったんだ? 俺は波が気に触ることはなんにも言ってないし、何かをした訳でもない。


「いや俺は波になんもしてないけど?」


「波が落ち込むこと言ったらお前のことしかないだろ? 昨日俺は用事があったから波と一緒に帰れなかったが、下校中になんかあっただろ。お前、昨日下校の時に誰といた?」


 誰といた……あ、やべ


「雨とだ」


「雨って三原さんとか?」


「そうだけど」


「原因ってそれだろ……」



 ◇◇◇◇◇



 ————ピンポーンッ


「………………」


 ————ピンポーンッ


「出ないな」


 俺と波の家は隣同士、なんなら花火の家も俺の家の隣だ。

 花火は三原さん達と帰った後に、波の家に寄ると言って三原さん達の元へ向かった。

 最近は朱雨ってやつと三原さんとの仲がいい花火なのだが、それは親友としてなんとも思ってない。そりやぁ、毎日毎日一緒に関わってるやつより刺激が多いところに行くのが人間だ。


 そんなことで別にいままで親友だったやつが俺たちと絡まなくなったとかは俺はどうでもいい。


 1番重傷なのは波だ。昨日、下校中に花火と三原さん達が2人で帰っているところを見て傷ついたのだろう。

 そのことについて一緒に花火が来ないのは結構、頭にきているがまあ、あいつも何かがあってあっちに行ってるんだろう。


「波ーーー! 花火じゃない、俺だ!」


 俺が大声で波にを呼ぶとドタドタと階段を下りる音が家の中から聞こえてくる。どんだけ、慌てて階段降りてるんだよとか俺が思っていると勢いよく玄関のドアが開く。


「じばきーー」


 今にも泣き出しそうな波の顔を見て俺はため息をつく。こいつはいつもそうだ、花火のことになると真剣で馬鹿になって……いいや元々馬鹿なのだが、それどころか恋は盲目と言うがこいつは盲目すぎるのが難点だ。


「入ってもいいか?」


「うん……いいよ」


 普段の波には考えられないほど落ち込んだ声、波の気力のない背中の後をついていき、リビングへと入る。


「で、何があったんだ?」


「花火が……浮気した」


 花火が浮気……はあ、こいつはいつ花火と付き合ったんだ。しかし、浮気したってことは三原さんと歩いているところを見たってことだよな……でもそれだけで浮気って所まで行くわけないし、何かを聞いたとしか思えない。


「浮気って、花火と波は付き合ってないだろ?」


「付き合ってないけど……」


 更に声を沈ませる波に俺は頭をかき、またため息を着く。


「で、何があったんだよ」



 ◇◇◇◇◇



「それで……花火と三原さんが好きって言ってた……」


「花火と三原さんが、相思相愛って……そんなこと有り得るのか?」


「いや、私は聞いたんだって! ……ちょっと遠くだったから聞こえずらかったけど」


 やっぱり、確証はないか。俺の考えだったら女性と一線を引く花火が三原さんと相思相愛ってことはないと思うが、そうじゃないと三原さんとつるむ必要が無いからな。

 もし、波の言っていることが正しくて花火と三原さんが相思相愛ならば———


「だったらもう諦めろよ」


「諦められないよ〜。だって私、小さい時から花火のことが大好きだったんだよ」


 小さい頃から花火が好きだった……ははは、その言葉が1番俺を苦しめる。俺がお前の隣にどれだけ立ちたいと思ったか……お前とどれだけ——


 落ち着け、俺。


 今は波の親友として、恋の相談役として立場をわきまえろ。


「じゃあ、いっそう告白したらどうだ?」


 だが、俺の口は思ったより真実を語っていた。俺はもうこの状況が終わって欲しい、花火と付き合えばそれでいい、断わられたらそれでいい。

 俺はどっちでもいいんだ。この状況に俺は右往左往としてくない、これ以上波のことを考えたら頭が壊れそうだ。


「ここ、告白!? そんなこと出来るはずないじゃん!?」


「だったらこのまま三原さんと花火が付き合っちゃうぞ?」


「えぇぇぇぇぇそれはダメだよー!」


「じゃあ、告白するしかないな」


「うっ.............分かった。私、花火に告白するよ!」


 落ち込んだと思ったら、恥ずかしがって、今度はやる気に満ち溢れる。喜怒哀楽が激しい波。

 ああ、そんかお前が狂わしいぐらい好きなんだ。分かるだろ? 俺はお前が好きなんだ……気づいてくれよ、早く告白しろよ……


「よしっ! 俺のとっておきの作戦を考えるぞ」


「え!? 作戦!?」


「そりゃあそうだろ。作戦なしで告白は成功しないぞ」


「そうなの!? やっぱり親友の芝木に相談してよかったよ」


 やっぱり、お前にとって俺は親友でしかないよな!? そうだよな!? それが苦しいんだよ!?

 ああ! 頭が! 頭がああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?



 ◇◇◇◇◇



「じゃあ、その作戦通りでな」


「うん! いつもありがと芝木!」


「ああ、じゃあな」


 波は明日、花火に告白する。


「ふふふふふっっっっ.......やっとか」


 俺は波が好きだ。だけど波は小さい頃から花火が好きだ。


 俺には波の恋路に入ることは出来なかったのだ。


 だけど今この時、俺にチャンスが舞い降りてきた。


 ————ガチャッッッッッッッッッ


「はあ……ぐへ、ぐははははははははは!? 俺ちゃまの時代が来たんだあああァンーーーー!?」


 俺は知っている、明日波は振られる。それは俺が真実を知ってるからだ。


「ああっ……波の匂い……愛おしい、鼻が浄化して頭が……ああああああ!? どんなエロビデオよりも興奮がしちゃうよおおおぉぉぉぉぉぉぉ!? なみいいいぃぃぃぃぃぃ!?」


 その真実というのは簡単だ。


 花火は三原さんが好きではない———


 あの朱雨って奴が好きなのだ。


 俺だって花火と長年、親友をしているから花火が男を好きだって前から知っていた。感情を深く読み取れる俺だから、男と喋っている方が幸せそうな顔をする花火にすぐに気づいた。


「なみちゃあああぁぁぁぁぁぁぁん!? 今日の想像はどちようかなああぁぁぁぁぁぁぁ!? リビングであの泣き顔……ぶちゅぶちゅぶちゅううぅぅぅぅ!? 昇天不可避いぃぃぃぃぃぃぃ!?」


 最近……というより多分、花火はどこかで朱雨に一目惚れをしんたんだと思う。あいつの初恋だ、朱雨って奴と居ると誰といるよりも楽しそうな顔をするあの無邪気そうな顔っていったら。


 だけど、その事には誰も気づいてない、だってそうだろう?


 ゲイだって誰が気づくんだよ。


「はいいぃぃぃぃぃぃ!? 今回どうえぇぇぇ花火ちゃんですね、終わってしまってるんですよねええぇぇぇ!? わっしょい! わっしょい! わっしょい!」


 日本はゲイを軽蔑しがちだ、それ以上にゲイという存在を理解しようとはしない。


 高校にいる生徒の中に絶対に1人、ゲイはいるしオカマもいる。


 それを皆は理解しようとはしない。


 それは俺だって理解しようとはしない。


 だけど親友の俺だから分かった。


 だがこれが最後のチャンスだ。波が失恋で落ち込んでいる時に俺が甘い言葉をかけ、俺にキュンとさせる。


 完璧な作戦だ。


「あーーーーーーー! これでええぇぇぇぇぇぇ! 波のおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!」







 ——————————パンツ見れる——————————









 あ、因みに俺の頭は正常だ


私の作品の中で1番の問題作ができた気がします。


芝木くん。貴方、頭おかしいよ


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