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教室で寝て起きたら好きな人のパンツがありました   作者: 犬三郎
恋愛頭脳戦1試合目 〜美少女とのデート〜
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第10話 〜美男女の無言って怖ない?〜

「じゃっっあっっ僕はっっここっっでっっっ!?」


「おう。また放課後な」


「はひっっっっっ!?」


 花火くんとは別れてしまったが、冷えピタを買ってきた。花火くんは俺が熱があるのかと心配していたがいや、ただ買いたかったという絶妙な嘘で場を乗りきった。


 あとはこれを夏さんに渡すだけ……だけど冷えピタを夏さんに直接渡したいが……このド陰キャの俺が直接渡せる訳が無い。


「朱雨くん、朝ぶりです」


 そんなことをウジウジ考えもう放課後。もう直接渡すのを諦めて夏さんの机の引き出しに入れようかな? と思い始めてきた。


 夏さんはもう教室には居ない。人が居なくなったら引き出しに入れたらいいのか?


「朱雨くん」


 優しい声が俺の隣から聞こえた、隣を見てみると雨さんが立っていた。

 いつから居たのか、そして教室が喧騒の渦に飲まれていたことに今、気づく。


「なんであいつに三原さんが?」


「三原さんどうしちまったんだよ?」


「どういうこと……だ……!?」


 っと男子たちの声が凄いし、廊下から見ている男子だっているがいつもみたいに雨さんはそんなことを気にせず、俺の事を見て——


「すみません物凄く考えてる? ような顔をしていましたけど、声をかけちゃいけませんでした?」


「いっっえっっ!? ぜんっぜんっっだいじょうっぶっっです!?」


「良かった〜。怒られるんじゃないかと思ったので安心しました」


 雨さんは胸を撫で下ろし、安心した目をする。その一挙一動が可愛いかよ!? っていうのが俺含めて心の声がめちゃくちゃ聞こえてきた。


「じゃあ、朱雨くん。今日も一緒に帰りませんか?」


「いっっやっっっ!? きょうはっっっはなっびっくんっと帰りまっっすっ!?」


「花火くん? 朱雨くんのお友———」


「朱雨ー! 遅くなってご……めん……?」


 雨さんと俺が向き合ってる中、教室の扉から明るい表情で手を振りながら入ってきた花火くん。

 その声は俺に聞こえる声量。勿論、雨さんにも聞こえる。


 雨さんは後ろに振り向き、花火くんは俺と雨さんが話していたところを目撃し言葉を失う。


 流石の花火くんも学校一美少女が前にいたらビビったのだろう、体が固まり顔が引きつっていた。



 ◇◇◇◇◇



 雨さんも花火くんも俺に話してかけてくれた物凄くいい人だ。だから俺は2人に一緒に帰ろうと言ってみたら2人は笑顔で快く承諾してくれた。


 雨さんはこんなにも社交的だし、花火くんは男らしくてかっこいいし2人は直ぐに仲良くなっていや、仲良くなりすぎて俺との友達付き合いを止めてしまうのではと少し不安になったがそんなことはなかった。


 何故なら———


「「「………………」」」






 ———無言———






 俺と誰かが授業の時にグループで2人になったら勿論それは無言だ。その無言にはもう慣れたが、この2人の無言は耐えられない。


 しかも何故かギスギスした感じがするのは俺だけか? いや、2人に挟まれているからこそ2人の怖さを感じる。


「あっっのっっ!? 仲良っくっしまっっしょっっ!?」


「何を言ってるんですか朱雨くん、私達はこの短い間で物凄く仲良くなりましたよ」


「そうだぜ、朱雨。俺と三原さんはすげーーー

 仲良しだぞ」


「「「………………」」」





 ◇◇◇◇◇



「なんだよあの男!」


 私は朱雨くん達と別れ家に帰り、まず私の裏の姿を出す。


「あー気持ち悪い! 」


 あの男が教室に入ってきた笑顔、そしてあの顔。あれは誰かに惚れている顔だ。

 何人も私に惚れている男を見てきたから分かる。


 そんな私だからこそあいつの顔は恋をしている顔だって分かったが……その顔は私達の方に向けていたことに腹が立つ!


 あいつは、あの男は私が好きなのだ、絶対に。


 私目当てで朱雨くんと仲良くなるなんて……気持ち悪い。

 そういう男は大っ嫌いだ。


「大っ嫌いだ、あーいう男は。心底気持ち悪い」


 そこで私は覚悟を決める。この私のせいで朱雨くんがあいつのことを偽物の友達だと気づいて傷つくのは私は嫌だ。

 それは私の流儀に反する。私が朱雨くんを傷つけていいのだ。


「あいつぜってぇ朱雨から離れてもらうぜ」



 ◇◇◇◇◇



「なんだあの女はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」


 なぜだ!? 2人っきりで帰れると思ったのになんで学校一の美少女が朱雨と仲良くしてるんだよ!?


「あの女、朱雨に惚れてるのか? いや、その気持ちは分かる! だって朱雨めちゃくちゃ可愛いもん!?」


 もしもあの女も俺と同じ気持ちだったから喋れなかった、いやそうに違いない。


 三原は圧倒的社交的だ、そんな奴が無言になったということはライバルの俺に困惑したのだろう。


 これは絶望的の三角関係ではないか?


 しかし、あいつ俺が男が好きってよく分かったな!? 今まで家族にも悟られたことなかったぞ!?


「これは結構、危機的状況だ!?」


 これは由々しき事態だ。あんな可愛い人がいたら朱雨は絶対にあの女に惚れてしまう。

 惚れる前に俺がすべきことは1つ!


「その前に絶対に朱雨から離れてもらうぞ!」

ブックマークとか頂いたら犬三郎ってやつは喜びます。


例えるなら、あこれってあれ? あーあれだよね? あれ? いや違うか——


それやああぁぁぁぁぁぁ! って時のように


まぁそんなことはどうでもいい


明日の一時頃投稿させていただきます

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