ドM勇者誕生?
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勇者が来たらしく、「化粧し直さないと♪」や「ちょっと、その衣装は私のよ!」の声があちらこちらで聞こえるが、指名されたのは『ナミサ』だけどね…
ナミサにVIPルームに案内される前に「私達のパーティーに入りませんか?」っと誘われたが、営業スマイルで丁寧に断った。
RPGゲームあるあるだが、強いやつは決闘に勝たないと仲間にならない。
つまり、俺は目を付けられている。
無論、面倒くさいから仲間にはならない。
そうなると、闇魔術が使えるナミサが目を付けられる。ややこしい!!
「後でコルンに相談だな」
「呼びましたか?」
「わぁっ!びっくりした……」
「ふふふ、用はなんです?」
「勇者が俺を仲間にしようとしているが、ナミサも危険だ。だから、奴を調べてくれないか?」
「それなら策はもう打ってあります」
はっや!さすが出来る女!!
「どんな策なんだ?」
「ナミサさんがいるVIPルームに盗聴魔法を仕掛けたので、あんな声やこんな声を聞けます」
えっ!?魔法に盗聴出来るのあったん!?俺も使えるように勉強しないと…
「それで、今どんな感じなんだ?」
「今はマスターの言う通り、仲間にならないかと口説いています。ナミサさんは興味無さそうですが……」
「そうか、なんかあったら連絡してくれ」
「わかりました。マスターはこれからどうするんですか?」
「ちょっと準備」
「準備?」
コルンは何をするのかわかっていなささそうだが、
「準備は準備だ」
俺は誤魔化した。だって勇者を『寸前地獄』に合わせて、ドMに変えるんだしな!
準備と言っても街に出て行かず、俺は自分の部屋のタンスの中から、大事な所しか隠せてない露出し過ぎているラバースーツを着て、鞭をベルトに差すだけだった。
~30分後~
「マスター!ナミサさんが!!」
「どうした!?」
「勇者が身体で言うことを聞かせようと、ベッドインしました!!」
「わかった!今から行ってくる!!」
「ところでマスター、その格好は……」
コルンが言いかけていたが、俺は聞くなと目で合図した!
「きっ、気をつけて下さい!」
「おうともさ!!」
一刻を争うから、俺は瞬間魔法を唱えた。
「クド・ザグブ・サハ!!」
あっという間に勇者のいるVIPルームの扉まで来た。
「よし、いっちょやりますか」
彼女は扉を開き、ヤることをヤっている二人を見て、勇者がヤり終え、「次はあなたです」と言ってきた。
それから勇者を一方的に道具を使って、あんなことやこんなことをした。
~1時間後~
「たくさん出したね♪ほら!!用は済んだ!!!!」
「はい!ありがとうございました女王さま!!!!」
ふぅ~~……疲れた……………
この後は、うちに勇者は勧誘しなくなり平和になったが、ナミサがしつこく、「私にもあのプレイをしてください!!!!!」と頼んでくる……