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飲み過ぎ注意

「俺の話が聞きたい? すまないが冗談はよしてくれ………」


黒で統一された鎧を着た騎士は、顔をしかめながら迷惑そうに言うが、エリザベスは「冗談じゃなくて、何があったのかを知っておきたいんです」と負けずに堂々と言う。


「ッ、今日はそんな気分じゃないから……明日開店少し前にお邪魔させて貰うぜ……… いいかい?」

「わかりました、では裏口から入って来てください……… わかりますか?」

「あ~、裏通りの方だったな」

「そうです」


黒騎士は立ち上がって、飲みかけのジョッキ半分くらいのビールを飲み干すと「じゃ、明日」と言うと、テーブルに立て掛けてた剣を持ち、帰って行った。

エリザベスは残されたビールジョッキを厨房に返却すると、適当にお客様と話したり、接待したりして周った。


「ユミサちゃんは本当、お酒強いよね………ヒック!」

「そうネ? 私なんてまだまだダヨ??」


相変わらずの飲みっぷりのユミサを見かけ、「おいおいそろそろユミサは禁酒させないと酒蔵がどうなることか………」と心配し始めたエリザベスだったが、どうやって禁酒させるか迷っている。

正直言うとユミサの飲酒は、味とかよりも量にあるのではないかと気になるのだが、聞かないのがいいと察しった。


「あんまり飲みすぎると毒にやられるかもよ?」

「ハウッ、お酒少し控えるネ……マスター………」

「よしよし」


エリザベスはユミサの頭を撫でると、部屋に戻り、最近の日課であるキナシの肩揉みを受けると、ベッドに横たわった。


「大きな温泉作ろうかな………」

「その、オンセンって何ですか………?」

「温泉って言うのは色々凄い成分を含んだ天然の聖水が地熱でお風呂みたいに暖かいやつだよ」

「それはいいですね………」

「う~ん………」


まぁ、久しぶりに温泉に入りたかったが、お金がね…と思いながらも裏方のスタッフを集め、源泉探しとお客以外の温泉施設を作って貰うことにした。


「ではマスター、源泉見つけてきます!」

「死なない程度に頑張ってくださいな!」

「では………」


ピッケル片手にリュックを背負ったスタッフ達がランタンで足元を照らしながら、ある程度目星をつけた所に向かって行った。


「行ってらっしゃっい~♪」


エリザベスは手を振りながら、内心「やっと温泉イベントが!」と跳び跳ねていた。

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