生活に慣れた?
ナユミが穏やかな顔で眠っているのをナミサは見ると「まぁ、これで少しばかりは安心ですね」とエリザベスに伝えた。
「安心したよ……」
「はい、後は安静にさせとく事で自然と治るでしょ」
「ありがとうナミサ」
「いえいえマスター……」
「何か欲しいのある?」
エリザベスは己の過ちを犯したのを悟ったが、遅かった………
「ぐひひ、マスターに虐めて頂ける! 久しぶりのご褒美が目の前に!!」
「うん、それが目的ならしばらく待っててね」
「はぅっん! 放置プレイ!!」
一人で喜ぶナミサを尻目に、ナミサの寝顔見てからナミサに引き続き看病を頼むと部屋から出ていった。
夜は店で王様らしいお客様の話し相手をしたり飲んだりした。
それから数日後、元気になったナユミが仕事部屋に入って来た。
「お騒がせしましたネ! 仕事合間だけどとりあえず挨拶しに来たネ!!」
「それはいいんだけど、何で私の胸を揉むの?」
「そこに胸があったからネ!」
「ふ~ーん………」
おじさん化が前より進んだナユミを相手にすると色々とヤバい気がして、一旦どかした。
「まぁ、良くなったのなら安心だね……でもまだ休んどくように!」
「えっ! お酒飲みたいネ!!」
うん♪ それも仕事だけどちゃんと接待してね………っと悩みの種が増えたのを感じるエリザベスだったが、ナユミに「もう少し寝ときなさい」と言った。
「わかったネ………」
「それでよろしい!」
ナユミは悲しそうにエリザベスの仕事部屋から出ると、帰って行った。
「にしてもこの世界に来て二年かぁ……色々あったけど早いなぁ………」
まるで親戚の子供の成長を感心する叔父さんのように、ぼやくと書類処理の仕事に精を出す事にした。




