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エリザベス城内に入る!

「王様のお帰り~ー」


城門の前でそう聞こえると、堀を跨ぐ為の架け橋が降りて立派な橋が出来た。

その橋をエリザベスと身支度整理兼護衛のナユミは王様と乗る馬車に揺られながら渡った。


「立派なお城ですね陛下」

「エリザベス殿のエレ……エレベターとやらには負けるがの?」

「エレベーターを乗りに来ても大歓迎致しますよ♪」

「ふぉほほほ、中々愉快ですな」

「にしても、私達が一緒にお乗りして良かったのですか?」

「構わん構わん、両手に花と言うものじゃ」

「お世辞でも嬉しいですわ陛下」


エリザベスとナユミは小さくお辞儀をした。


「そろそろ城門を抜けて晩餐会会場に着くので、レディーのお二方は服装を整えてください」

「じいや、それは儂のセリフじゃぞい………」

「大変失礼しました陛下」


この二人のやり取りは長年付き添っている者同士じゃないと出来ないだろう……仲がいいのだろうきっと………

エリザベスはそう思いながらも、ポーチから小さめの鏡を取りだし、ナユミと身だしなみを整えた。


「陛下、ちょっと失礼しますね」

「うん? なんじゃ??」


エリザベスは王様に断りをいれると、ファンデーションを王様の赤みを帯びた頬に付けて赤みを消した。


「妃様にシャンパンを飲んだとバレたら私達の日頃の儲けが少し減りますからね」

「この歳で人生初の化粧をしたわい」

「陛下にもした事がない事もあるのですね♪」

「そう茶化さんでくれ………」

「ほほほ」


そうこうやり取りしていると、馬車が止まった。

執事が馬車のドアを開け、中を見た。


「着きました陛下」

「そうか」


そう言うと王様は馬車から降りて、エリザベス達に手を差し出して、馬車から降ろした。


「凄い豪華な装飾をされた会場ですね陛下」

「あまり装飾したくなかったのだが、建築士が張り切ったからの………」

「でもあの女神の像は素敵な装飾ですよ♪」

「儂もあの女神像はここの中で一番素晴らしく、好きなんだよ」

「そうなんですね」

「さっ、中にどうぞ入ってくださいな」


王様はそう言うと、エリザベスを後に連れながら先頭を歩んだ。


「王様のおなぁり~ー」


人によってイントネーションが違うが、大変だなっと思うエリザベスとナユミは会場を見て驚いた。

赤のカーペットに白の壁、奥に二枝に別れた階段があり、その下に王様と妃様の椅子が雛壇の上に並んでいた。

そして、その雛壇に向かう道が騎士達よって忠誠の剣を掲げていた。


「私達も陛下と一緒にこの道を!?」


エリザベスがナユミも思った事を聞いた。


「そうじゃよ、今夜の主役はエリザベス達じゃからの」

「でも私達は光の元に生きる者ではないですよ!?」

「安心せいエリザベス殿、ここにいる者は儂の変わりに影に生きる者達じゃから」

「そうなのですか陛下?」

「例えば、あの男爵はソナタら狙った暗殺者の総大将だよ」

「えっ!?」


見るからにはニコニコしている優しそうなおじさんなのに……人の中を知らないってこんなにも怖い物なんだなぁ………

改めてエリザベスはそう感じた。

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