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突入準備

エリザベスは瞬間移動魔法を使い警備室に向かうと、警備リーダーのオーガ族であるナユミ・サヒルナミンの自室を荒々しくノックした。


「ッ…… 何だ~? こんな昼の時間に…… 俺はまだ寝ときたいんだよ………」

「私だよ! エリザベス!!」


先程まで愛用の枕にズブリとオーガ族特有の立派な角で穴を開けながらぐっすり寝ていたナユミだが、そんな枕を何回もスクラップして来た自分を慌ただしく起こしに来たのが自分の主である事がわかると目が覚めた。


「なっ、なんです!?」

「数人部下に装備をさせて外に連れて来て! 早く!!」

「りょっ、了解!」


エリザベスの命令に従うがままに、ナユミ直属の精鋭の部下達は警備員の野戦服の上から手際よく革製の弾薬ポーチ付きのベルトとY型サスペンダーを装着すると、細長い銃剣、拳1つ分の大きさをした手榴弾に木製のグリップが付いていて、グリップの下にピンがあり、それを引くと約5秒後に爆発するタイプの手榴弾を各員お腹の前や背中にベルトの後ろ側に刺した。

だが、二個ある内の手榴弾の一個には黄色ラインが先端に一線だけ描かれている物が一個だけある。それはエリザベスが手榴弾製作時に偶然出来た閃光発音筒と言う非殺傷兵器。

起爆と同時に170-180デシベルの爆発音と15mの範囲で100万カンデラ以上の閃光を放ち、突発的な目の眩み・難聴・耳鳴りを発生させる為、防護されていない人員は方向感覚の喪失や見当識の失調を起こす。

だが死にはしない。その為、室内制圧する時には持ってこいの非殺傷兵器であるだろう。


「閃光発音筒も装備しました! 我ら警備員の装備は万全です!!」


ナユミは背筋がピンっと張った綺麗な直立姿勢でそう自分のマスターであるエリザベスに報告した。


「さて、第一に今から私を殺そうとしている暗殺者達のアジトへ行くけど、誰一人として死なないでね!」

「了解!!」

「それから転移魔法使うから魔法壁を掛けといて!」

「「「我を守りし聖霊達よ、今こそその力を出したまえ! 」」」


エリザベスがそう言うと警備員達は向き合い、魔法壁の呪文を言い魔法を掛け合った。

全員が魔法壁を掛けているのを確認するとエリザベスは呪文を唱えた。


「瞬間運搬!!」


するとエリザベスと完全武装した警備員である彼女達は、警備員室から消え失せた……

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