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竜に生まれ変わりました

 さらに1年の月日が流れた。



 ござるの子供は大きく成長し、コボルト達は100体以上に増え、俺はコボルト達の守り神として崇められることになった。コボルトも人数が増えると特異個体が増えるようで、その中から言語を操るものがござる以外にも出てきた。中には学者肌のものも出てきて、俺が教える科学的な知識を元に、いろいろなものを開発していってくれている。それにより、スタッフスリングはさらに改良され、投石器が作られることになる。



 マリアを追ってきた数人のエルフが家に訪れたのは半年ぐらい前のことだった。マリアは帰ることを拒み、俺に縋りついた。とりあえず、エルフたちをプリンで懐柔することにしたら、みごとにハマり、結局そいつらもこの家の近くに住むことになるのであった。ミイラ取りがなんとやら、ってやつだね。

 そういったやり取りを繰り返し、結局、エルフの村にいた半分ぐらいがここに住み付くことになった。そう、ここはエルフとコボルトの町になってしまったのである。


 そうなるとほっておかないのが人間達である。最初はきな臭いことも起こりかけたけれど、「体形変化」を覚えた俺は大きな体になり、人間達を脅した。人間の間にも世界に5体しかいない竜の伝説は伝わっているらしく、逆に命乞いをされることになる。

 仕方ないので、許しを与えて、エルフと人間の平等な交流、交易を続けることで話をつけた。町は人間達からは黒竜の町と呼ばれ、手を出そうとする馬鹿な人間はとりあえずいなくなった。



 「黒竜」という名を聞きつけて、ファイヤードラゴンがこの町を訪れることとなる。転生前のブラックドラゴンに片思いをしていたらしいファイヤードラゴンは、色気のある女性の姿になり、今は俺の家で暮らしている。隙あらば、大きな胸を俺の顔に押し付けてくるのはどうにかしたいところである。


 コンもピーちゃんもすっかり成体になり、森の中を自由に駆け回っている。コンは新たなこの森の主として、アースドラゴンさんのところに勉強にいったりしている。そもそも森の主ってなにをするんだろうか。

 ピーちゃんはアースドラゴンさんが住んでいる山の向こう側にある岩山で、ハーピーの仲間を見つけたが、そこに引っ越すことなく、今も俺達といっしょに暮している。ピーちゃんが言うには、冒険者達に卵を盗まれたことがあったらしい。おそらくはその冒険者に何かがあって、岩の間に落ちていたのではないだろうか。捨てられたわけではなくて良かった。





 まあ、そんな感じでひとまずは平和な日々はもうしばらく続きそうである。


 異世界で竜に生まれ変わったけれど、元気に楽しく生きています。

ひとまず終わりです。

また続きを思いついたら、追加するかもしれません。


ご愛読ありがとうございました。


中断していたダンジョンの管理人さんのほうをまた書いていきたいと思っています。

そちらのほうも、どうぞよろしくお願いします。

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