また家を建てよう
家をもっと大きくしたい。今まではコンとピーちゃんと俺が眠れればいいかなと思っていたけれど、マリアもやってきたし、異世界の一戸建てのような家を建ててみたい。玄関は俺が通れるように3m×3mぐらい。リビング件食堂、台所、トイレ、お風呂、あとはそれぞれの寝室、みたいなイメージで作りたい。ドラゴンはどうやら排せつを必要しないみたいだし、コンもピーちゃんも普通に外でしているので、トイレは人間用でいい。でもリビング件食堂、寝室、お風呂は成長した俺でも入れるようにある程度大きくしたい。とはいえ、そのうち、「人化」か「体形変化」を覚えるつもりなので、大浴場程度でいいかな。廊下もある程度大きくしないといけないからめんどうかもしれない。
2階建てにしようかと思ったけれど、土地だけはたくさんなので平屋にした。某3Dクラフトゲームでいう豆腐ハウスを大きく、そしていくつもくっつけたような感じでで外観を作成する。玄関は石畳にしてそこで泥を落としたり、靴を脱ぐ。廊下は幅3mで板張り。リビングはフローリング、マリア用にテーブルと椅子を用意した。あとはクッションやソファー、ピーちゃん用に止まり木なんかも用意した。ピーちゃんもまだまだ大きくなりそうなので、そん時はまた変えてあげようと思う。
水回りである台所、お風呂はこの世界でも日が当たりにくい北側に設置する。台所といってもいまのところやるのは、魚とか肉を焼くぐらいなので、煙突付きの薪オーブンを再び設置している。もちろん、前の家にあったものよりは大き目にした。
お風呂は銭湯をイメージして、床と壁はタイル張りにし、浴槽は縦3m×横5m×深さ1mぐらいの大きさにした。みんなで一緒に入れるけれど、マリアとはさすがに入るつもりはない。
あとはマリアの部屋と俺達の部屋を作った。マリアは一緒の部屋を主張したが、体は子供とはいえ、前世持ちの男である俺は拒否した。
マリアのためにベッドと布団、タンス、鏡なども設置した。この世界にはまだきれいなガラスというものがあまり普及してないらしく、きれいな大きな鏡にマリアはすごく驚いていた。普段は無表情だけれど、やはり女の子なんだな。ブラシなどの小物はこないだマリアに言われて作ってあるので、マリアがそれらの入った箱を自分の部屋に移動していた。
俺達の寝室には俺とコンが寝るようの大きな布団と、ピーちゃんが寝る用の巣箱を用意した。こうしてみると俺達の部屋にはなにもないな。今のところ、生きるだけで精いっぱいだったし、ちょっと趣味的なものというか、遊び的なものを発見しないといけないなあ。
さて、家ができたけれど、これを人間とかモンスターに発見されたら面倒である。アースドラゴンさんから教えてもらったように、「人除けの結界」の魔法を練習しないといけない。俺は家の周りに木の柵を作る。そしてその木の柵に俺達の仲間以外には見えないようになるようなイメージで魔力を込めていく。木の柵は俺の魔力を与えることにより、どんどん黒くなっていった。どうやら「人除けの結界」の魔力が木の柵に付与されたようである。
物理的な結界を張る方法も考えたけれど、それはずっと魔力を維持しないといけないので、燃費が悪い。俺が力を与え続けなくてもいい方法をとるとこうなった。あとはどれぐらいの効果があるのか、使用して試してみるしかない。
幸い、オーク達はこないだ殲滅したので生き残りは少ないはずである。襲われたとしても、玄関を破るには時間がかかるだろう。人間達も家を見ていきなり襲ってくるのは盗賊ぐらいなもんだろう。盗賊ぐらいなら数十人きても怖くない。気配を完全に殺すような高レベルな冒険者が来た場合はそれこそあきらめるしかないし、今できる対策はこれぐらいだと思う。
これでようやくしばらくはのんびりできるかな。
ブックマーク20だーー!
と思ったら数時間後には19に戻ってました・・・。




