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第7話 勉強会は遠足気分になっちゃう

遂に期待してた土曜日の午後。

駅前の一際デカイカフェで待ち合わせしたが予想以上に混んでいた。

客は8割くらい学生で友達同士でワイワイガヤガヤしたり恋人同士で勉強という名のイチャイチャしたりなど様々であるがイチャイチャしてるやつは死ねばいいと思う。

俺だってホントはイチャイチャ出来たかもしれないのに。

悔しいがそれは置いておこう。

何故なら俺は小さな期待をしていた。

いやまぁフラれはしたものの今回の勉強会で距離が縮まるんじゃないかなぁって。

そんなこと考えたらいてもたってもいられなくなり1時間も早く家を出てしまった。

待ち合わせの時間まではまだ30分くらいあるが、とりあえずコーヒーとアップルパイを注文して2階に上がったが見知った顔が退屈そうに携帯をいじっていた。

俺はそこを素通りしようとしたがやはり気づかれてしまった。


「遅いよぉけいすけっち。

俺もう1時間も待ってるよ。」


こいつは俺より期待して2時間前にスタンバってたのか。


「あぁうんあと30分もまたなけりゃいかんがな。」


「でもけいすけっちがいるから大丈夫だぜ!」


何の根拠なのかわからんがちょっと嫌みを言おう。


「じゃ先に勉強でもしてようか!

俺がちゃーんと教えてやるからよぉ。」


「あずさっち達が来るまで雑談とかじゃダメなのか?」


「赤点を免れるためにはお前には時間が足りねぇと思ってよ。

諦めな!」


「ちくしょう!」


これで少しはスッキリした!

だが、以外と猛は出来るやつだった。

たぶんこいつはただの勉強嫌いなだけなのかもな。

だったら1人でやれよって思うが今日の勉強会があるのは猛のおかげだから仕方ないか。

丁度30分くらいたったころだろうか。

ふと顔をあげると身長150センチにもみたないロリボディで髪の毛は濃い茶色のポニーテールの女の子が近づいてきた。


「ああ、あんた達がじじ神啓介とな仲間猛?」


モジモジしててそういう趣味のやつにはブヒィと叫びたいだろうシチュエーションだな。

しかし、誰なのかわからないし猛を見ても知らなそうな顔をしている。


「どっかで会ったっけ?」


「梓のとと友達の赤坂早矢香(あかさかさやか)です。」


マ…ジ…か!

こんなロリボディの高2がいたのか!

いやしかし人は見かけによらんとも言うし。

だがどう見ても小学高学年くらいだしぃ。

それに梓ちゃんは一緒じゃないからどうしたものか。


「でもあずさっちいなくね?

友達なら何か知ってる?」


さすがチャラ男猛くん。

臆せず聞けるところに憧れるぅ。


「さっき電話したら道に迷ったらしいから先に勉強しててだってさ。

だ、だからよろしく!」


「まぁそんなに堅くしなくてもいいよ。」


まぁずっとモジモジでも良かったんだがそれじゃ教えずらいと思ったが問題はそこじゃなかった。

早矢香ちゃんは半端なくバカだった。

そこを猛に指摘されたらボディブローをかまされていた。

少しして俺の天使である梓ちゃんが来た。


「ごめーん道に迷っちゃったぁ。」


「いや大丈夫だよ!

早矢香ちゃんに徹底して教えることが出来たから。」


「それは早矢香がバカだって言いたいのか?」


「違うよ!

教えがいがあるっていうことさ。」


「そ、そうか。

ならどんどん教えるがいい。」


気を使わなければボディブローが飛んできそうだがなんてチョロいんだ。


梓ちゃんが合流してから1時間くらいしただろうか。

蓮が来ない。


「ねぇ神くん、蓮ちゃんってまだかな?」


「確かに遅いなぁ。」


何かあったのだろうか。

いつもなら待ち合わせ時間までにはいるし遅れるにしてもメールや電話をするはずだ。

とりあえず電話をかけにいこう。


「ちょっと電話してくるよ。」


「早めに戻ってこいよぉ。

俺がわからんからぁ。」


猛のことは無視して店を出た。

電話をかけようとすると知らない3人が蓮に似てるやつを路地裏に連れていくのを見かけた。

まさかとは思いつつも気になるしなぁ。

猛に報告しても間違いだったらどやされるし。

確かめるだけなら早く戻れるか。

何にせよ早く戻って梓ちゃんの好感度あげたいよぉ。

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