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夜伽は片思い  作者: 林原こうた
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祭り、10年前の真実を

祭り、10年前の真実を


「これでうまくいくか?」

 日曜大工店で買った油圧ジャッチで車の両サイドを持ち上げる間に、タイヤがはっていた溝にすこしずつスコップで砂利や土を詰めていく。支えを下げたとき、車の重みで地面に多少埋め込んだが、joopのタイヤはそれ以上埋もれることもなく、難なく車を洋館まで動かすことができた。車の音が聞こえるや否や、寝ていた一華は目を擦りながら、様子を見に来た。

 明日には一回家に帰らなくちゃいけないからな。

「ずっといればいいのに。」

 そんなこと言わんでくれ。

「またね。」

 また、4時に鳥居の前で待っててくれ。迎えに行くよという声には眠たそうな顔で何度も頷きを見せた。

 古い車のエンジン音が響き渡る。

 洋館から車で出るのは二度目だった。

 一度目は母と一緒に出て、二度目は友人の家原と考えると、妙な気持だった。

 不思議なことを思い浮かべる。

 もし、この洋館から一華を連れ出すことができたら、ということだ。一華は洋館の使用人のような、この廃村から滅多に出れない理由でもあるのではないかと考えるようなった。

 そんなことがないのは分かっていた。ましては、呪いなんかじゃあるまいし。

「彼女なりの抵抗とか、じゃないのか?」

「だとしたら、尚更一人にするわけにいかないけどな。」

 帰り際にあの麓ちらりと目線へ入った。これさえなければ今年中にこの廃村に来ることはなかっただろうが、忌々しいことには変わらない。痛む胸を放置して、下り道蛇行をしないように注意を払っていた。

 いずれ、一華もこの廃村を無くした時、どこかへ行くことができるのだろうか。

 コンクリート道路に入ると、これでもかってぐらいな陽ざしが車に降り注がれる。それほどに夏を感じさせる自然法則はなかった。車を馴染ませたところで、やっとで冷房のダイヤルをオンに振りなおした。

「こっちの道だっけ?」

 とサングラスの家原。

 お前はどれだけ道を覚えていないんだよ。

 V字にまた、下り坂へ入ると、一瞬だけ温泉街を俯瞰してみることができた。昨日は忙しくて見えるうちに見ることができなかったからな。

「お前は、この村をどうしたいんだ?」

 どうしようもならない。そうとしか言えない。

 都市開発や既にできた隕石が落ちたかのような大穴を埋めることなんてできない。結局は自分たちも、見失ってはいるが同じように自然を崩して便利になった生活を送っている。今からここに起きることに関して、何か口を出す権利なんかないんだ。

「一華ちゃんのためには?」

 この風景を当分見れないと考えると、胸が少し痛んだ。家原のその言葉には耳を貸さずに、少しだけ笑ってごまかした。

 運よく、地元民しか知らないような市役所の安いパーキングエリアに車を置くことができた。車から出ると、押し出していた温い風が体中に触れる。市役所からでも、あの屋台の甘い香りが嗅覚を刺激する。お祭りの当日ということもあり、昨日より一層昂人々の笑い声と車の音が騒めいていた。

 そのまま、大通りから神社へ向かっていると知っている顔が見えた。

 こんなところで大の大人がひとりで射的ゲームで遊んでいるのには見難い。しかも、一個も景品が獲れていないというのは、なんて見苦しい。間宮唯貴は、真剣に腰を沈めて何か獲物を狩るように狙いを定めるも、球は尽く逸れていた。

「待て。もう一回。」

 子供たちも遠目で軽視する有様だ。

ふざけるなのひと事で諦めたように火縄銃風空気銃を台へ戻すと、髪を整えこちらへやってきた。昨日の事件のことを既に忘れたよう微笑む。

「例の事件について可笑しいことはあったかい?」

 昨日、詭弁していたことを話すのではないかと思ったが、家原は冷静に言うタイミングを計っているようだった。

「まぁ今日はこんなこと忘れて楽しもうじゃないか?」

 と、さっきの目つきが嘘かのように身体を翻すと、間宮さんと共に森の教会のある興内へと足を向けた。その足取りに続くように、歩き出した時だった。昨日感じた、あの低い耳鳴りが聞こえる。しかし、周りにはロープの男も、怪しい人間像も確認できない。

 教会に着くなり、姫子は昨日と同じぎこちない笑顔を見える。

「それより、ここまで来たんだから、御祈りのひとつやふたつはしてくださいね。」

 と、並べられた花束を意地っぽく、手前へと押しやった。

 ツンデレっぽいのは可愛いが、ツン多めというのは気が引けるな。

「ここにあるお花、一束300円です。」

「友達サービスは無いのか」と、勿体ぶる家原。

「当り前じゃない。商売よ。」

 一応、この教会への支援金ってことになるというから、祖母や、亡くなった方への贐だと思って、寄付をすることにした。花束は教会のまわりを弧を描くようにお供えするのが、毎年恒例だそうだ。

「それは日本の風習を真似たものだろう。」

 と、家原は知識を振る舞った。日陰の堀の周りは涼しい。花が埋まっていない箇所があると、花束を一人ずつ置いていく。お供えするたびに、頭を下げて、亡くなった人たちへの敬意を払った。

「この花束は、今日の夜、花火の打ち上げが終わった後に、集めて供養のために火に投げられる。」

 と、回っている最中に姫子が教えてくれた。

 間宮さんは少しばかし笑った顔を弛緩させていた。彼女にとってこの場所は気持ちの良い場所ではないのであろうか。後ろで隣の家原と何やら、話をしていた。


 姫子は二人になったとき気を許すように重い口を開き始めた。

「ごめんなさい。祭りの日に一華が来なかったのは私のせいなの。」

 昨日は話せなかった口実。

 日陰の教会の裏で、静かに彼女は言葉を選んだ。

「あの日、歩生の、歩生の母が迎えに来たから見れないって嘘をついて、私も行かないからって、一華に嘘をついたの。ずっと黙ってた。そのあとのことは何も知らないのは本当。私だって知りたくなかった。」

 分かるように落ち込む姫子の旋毛を撫ぜた。それでも、恥ずかしくも、苦しそうな顔は変わらない。

 きっと、一華にとって、そんなことはどうでも良いぐらいに決まっているからだ。意地っ張りな彼女の豹変には、幾つもの嘘と、真実との鬩ぎ合いがあったのだろう。他人に嫌われたくない、この人に愛されたいという気持ちが顕著だった姫子にとって、あの幼き頃の目覚めたばかりの自我に自分を抑え込むことは難しかったのだろう。

 だから、これを語ってしまったからといって、私にはそれをどうしようとかという気にはなれなかった。

 それよりも、空いた時間の姫子の時間が知りたい。姫子はその言葉には戸惑いながらも、ぎこちないぎこちない笑顔を見せた。

「事件で親も、兄弟も亡くなったって、知らない施設に預けられて、何も考えることなんてできなかった。ただ、あなたが生きていることをおばあちゃんに聞いた時にはほっとした。だから、おばあちゃんの活動を知って、手伝おうと思った。」

 姫子は祖母とよく一緒にいてくれたのか。

 でも、祖母は姫子という私とほぼ同じ歳の子供と居れたのだから、1人孤独でなかったのだろう。

 だが、何もしなかった自分はただの偽善だ。

「いつも、私には歩生の話ばかししてた。」

「わざわざ同じ学校まで選んできたのに、そんなことも話せなかったなんだね。」

 一周を終えると、そろそろ一華との約束の時間だというのを思い出した。

 約束場所までは、徒歩で10分ほどかかる。それを伝えようとすると、何やら風変わりな女の子が教会に向かって立っているのに気づいた。

 この子、おかしくないかと、思ったのは母親らしき影が周り中に見渡せなかったからだ。紺のセーラ服、纏まったロングヘアーの少女。

「きみ、迷子かい?」

 と、いう間宮さんの言葉も虚しく、彼女は教会へ目を向けている。両手でさぁ?とやる間宮さん。

 子供の接し方が分からない気持ちも一応には分かるが。しかし、心配するように「誘拐事件のこともある。」と、間宮さんは姫子に聞こえないよう耳打ちをするぐらいの小さな声で囁く。

 同じことを思っていた分、とりあえず少女への接触を試みようとしたが、彼女の目は教会へ向けられたままだった。

「俺の出番か?」

 と家原は女の子の前へにやにやしながら、近づいた。家原が近づくたびに、女の子の顔が泣き顔へと変化する。流石に無口な子だとはいえ、怪しい男を察知する能力は携わっていた。心が折れたように、しょぼくれた仕草の後、手元にあるネタを誰にも見えないように自分へと手渡す。

「お前がやれ。」

 サングラス越しの笑いの含まない顔が少し痛い気だった。

「こんな小さい子でも女なんだな。」

 と間宮さんの小声がする。

 それと関係なく、お前のサングラスは子供には不向きだと、家原を庇ってやったが、余計に傷つけた。

 随分と怪しまれることをしたせいか、家原だけではなく、自分も怪しい人間の一家らしい。

 少女から冷たい目線が注がれる。

 しゃがみこんで、お互い目線に身体を合わせると、少女もそれに合わせて顎をひく。

 グーの片手を目の前へ出し、クルッと表へ返すと、そこには一輪の花を咲かせていた。

「うわっ」と驚く少女が一歩引きさがり、両手を胸の前にやった。

「お兄さんは魔法使い?」

 と、煌めいたガラス玉の目玉がこちらへと向いている。

「姫子ちゃんはこの子知ってる?」

 と、当り前のように間宮さんが姫子へと質問した。

「わからない。」

 と、言いながらも女の子の前へ行き、彼女の手を握った。

「私は東姫子と言います。姫子と呼んでください。」

 と、慣れた手つきで、話しかける。

 久しぶりに愛嬌のある話し方をする姫子は、只ならぬ可笑しさを感じてしまう。

「ん、なんで笑っているの?」

 いや、なんかこうやって話していると、昔のことを思い出すなって。昔の姫子はこんな委員長とか、都会出身の弁護士又は検事みたいな話し方じゃなくて、もっと楽しそうに物事を語っていたような気がしてさ。

「ふん。ばかみたいね。」

 と、ほっぺたを膨らます姫子には愛嬌があった。それを他のみんなが誤解していることは惜しいことだと思う。

「施設には小さい子も多かったから、少しだけ慣れてるの。」

 と、恥ずかしそうに姫子は言う。

「名前は何というのですか?」

「ナナサイ。」

 随分変わった名前だな。

 お母さんは?というセリフにはこの子は迷った様子を見せて答えなかった。子供を抱え込みを決めた姫子は、少しだけ悩んだが、すぐにまた言葉を返した。

「私待ってるから、一華の迎えに行ってきてください。」


 階段を降りている最中、やはりというべきか間宮は別れを醸し出した。

「じゃあ、この後どうしよかって前に、ちょいとばかし調べたいことができたんだよね。」

 昨日のあの事件のことを間宮さんから何も聞き出せてはいない。何も分からんが彼女は裏で何か知っているのではないか?間宮さんは既に当事者になりかけた二人に向けて、諦め交じりのため息を吐く。

「既にこの祭りで何人もの人間が誘拐されてるのは知っているよね。10年前の復唱が行われるのであれば、今日一日で少なくてもあと幾人の子供が姿を消すことになる。

 今更だが、春秋君?この手の力は人に災いを齎すだけじゃなくて、周りの人間も不幸にする。それを今まで封じ込めてた人間にも感謝すべきかな。」

 その言葉には家原が舌打ちをするのが聞こえる。それはいったいどういうことだ?

 目つきが変わった間宮唯貴の髪が何度も風で揺れている。

「ちょっと言い過ぎたな。」

 私らしくもないと、片手が頭を捻じらながらも、彼女の言動は止まらない。森が暴風に曝されているような大きな音を幾つもたてていた。

「ごめん。ちょっと言い過ぎた。生理前なんよ私。」

 あとで、お祭りの後にでも会おうと手を振りかざす間宮さんの背後に続くように家原も小走りで

去り、と家原もつられるように彼女の後姿に続く。

「俺も、お前の邪魔はできないからな。」

家原らしくない変な野次。

言葉にするのも恥ずかしいが、彼は私と一華の恋仲を考えているらしい。

気合を入れるように目元にあるサングラスをマリファナの胸ポケットへとしまった。

かったるそうな長い身体を伸ばしながら、振られかけの男のように間宮さんの隣へ緩く駆けていく。

「彼女を口説いてくる。」

そう聞こえたのは気のせいと思いたい。


 16時近くになると余計に人は騒がしくなってきた。

 能の場所取りが始まっている最中、一華はそれを知ってか知らぬか、あいも変わらぬ青空をじっと眺めている。約束通りの鳥居の前で何かに耽っているようだ。

 昨日とは違う赤のカーディガンと白のフリルが付いたワンピースの彼女は、こちらに気づくと軽く手をあげた。待ったか?

「さっき着いたばっかり。」

 さり気ない彼女の素振がとても幼く感じる。廃村から出た彼女は、髪の色以外は他の女性と変わらぬ姿で、大人になりかけような美貌を振りまいていた。

 一華は首を傾げると片手を前へ出し、何かを要求した。

「手。」

 と、恥じらいもなく語られる言葉に唖然はしたものも、仕方なく逆の手を彼女へと向けた。

 初めて神社でお参りを済ませたころ、姫子の待つ教会へ行くことにした。他に何もすることがないと言ったら嘘になるが、早いうちに彼女へ合わせるのが理想的だと考えたからだ。

「どこへ行くの?」と一華は祭りの空気に囚われていた。

「一華、、全く風貌が変わりましたね。」

 姫子はぎこちない笑顔を一華へと向ける。久しぶりだねと一華は、嬉しそうな顔を見せ、瞬きを何度か繰り返した。昔の事といえ、姫子には彼女に会うのに罪悪感を感じるのであろうか?話題に困った姫子は、こそこそと先ほど私たちにも渡した花束を一華の前へと向けた。

「このお花、どうか御備えしてくれませんか?」

「このお花は?」

 と、いう一華にもう一度同じようにお供えのルールを説明した。

 俺らには金取ったのに、一華には無料なんだなと少し虐めてみたら、狂気じみた目がこちらへ向けられた。

「え、いいよ、金払うよ。」

 と、ポーチの財布を取り出す一華の手を姫子は慌てて押さえる。

「大丈夫ですから。」

 そういうところは本当に彼女は意地っ張りなのだ。それを知っている一華もそれ以上言うことなく、「ありがとう。」と笑顔を返した。二人は全く会ってなかったんだなと思っていたことを二人に話した。

「そうね。私も東京に来てから、こちらへ戻らなかったし。」

「そうね。ナナちゃんは教会の椅子で待っているけど、会っていきますか?」

 しばらく帰ってこない姫子を確かめようと教会の中へと入ると、彼女は硬直したような表情を見せ、自分へと心配そうな声をかけた。

「ナナちゃんが、いないの。」

 しばらく探してみるも教会やその外でナナサイの姿を見つけることはできなかった。親が見つかったのではないかと姫子に説明しても、絶望で崩れたような苦しむ顔が消えることなく、膝を地面につけた。

「あの日と同じなの。」

 あの日とは10年前ということは簡単に読むことができた。涙を貯めた姫子は、顔をあげると一度泣き崩れると、弱り切った身体を地面へと伏せる。

「兄弟が消えたときも、いきなり私の前から大事なものを奪っていった。」

 周りからも不思議な目線が注がれる。人声が絶えなかった教会から一瞬、声が消えた。

姫子の兄弟も例の事件で亡くなったことはいたが、それと今起きた失踪は同じということだろうか。

「大丈夫よ。」

 と、一華は姫子に抱き着いた。

「もっと彼女を探してみましょう。」

 そう一華が言うと、姫子は少しだけ気が安らぐような顔が見えた。立ち直した姫子は、気を昇華させるがごとく、外へと足を向けた。地面についてしまった修道服を捻じると、赤くなった目をしていた。流石に彼女をどこかへ連れていく気にはなれなかった。

 俺と家原が探すから、二人は待っていていてくれないか?というと、姫子の顎は何度か頷いた。

 参道から神楽殿にかけて既に何人もの人間が闊歩して、この祭りの終わりを締めくくる演舞を今か今かと待っていた。その最前線に、サングラス、茶髪で何より三日前と同じ赤のマリファナ模様のシャツを着た目立つ人間がいる。

 目線に気づき、闊歩する人々を潜り抜けながらこちらへ歩いてきた。

間宮さんと一緒にいるのかと思いきや、しょぼくれた顔でポケットに手を突っ込んでいる。そのポケットの中で煙草が切れたように貧乏ゆすりをみせていた。お前の女はどこ行ったと冗談交じりに訪ねると「知らん。」という言葉が返ってきた。

 背中でも叩いてやろうかと思ったが、その前に『ナナサイ』についてのことを話した。

「おいおい、冗談じゃないぞ?」

 それがこっちのセリフだ。探さないわけにもいかずに、一度教会の逆側を目指した。そんなとき思い出したのが間宮唯貴のことを思い巡らせていた。私たちに何かを隠している。そして、誘拐事件が起きている事実、彼女がその情報で暗躍しているのであろうか。流石に警察官でも、FBIでもないのに、身勝手な捜査はしないと思いたい。

 そもそも、彼女は誰なのか。

彼女がこの事件との関わりは、初めに聞いた件しかないと思っていた。

 18時を過ぎると、秋が近づいたこの街の明かりは少しずつ茜色に変わっていく。

この街から、少しずつ誰にも分からない手口で子供がいなくなっていく。10年前の事件では9人の子供が誘拐され、愉快犯の餌食となった。愉快犯というのは私の推論でしかない。

 子供を誘拐して、儀式だ何だろうと残虐する人間の気持ちを理解したくはない。今もこうやって大事な友達や兄弟を見失って苦しんでいる人がいるのだ。大事な友を失ったとき、大事な場所を奪われたとき、子供の頃の私たちは黙ってそれを受け入れるしかなかった。

 いや、どんなに足掻いても、その事実は変わることなく過ぎていくのが現実なのだ。

 そして、大人になった今、私は見失ったものを得ようと何も行動を移せなくなっていた。

 力さえも試そうとも思わなくなった。

 大事だと思っていたことを無視して、無くなっていくものに無意識にそれは大事なモノでないと心に押し詰めるのが癖になっていた。

 あの日、彼女たちを守れなかった私は何を変えることができるのだろうか。

 自分への嘘を認めなければならない。

 自分は何もできない人間だと自覚をしなければならない。

 私は何も変わり映えのしないで生きていたのか。


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