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エピローグ


エピローグ


 全くヒドい目に遭った。


 オレこと橋場英男の引っ越し前後の顛末はこんな有様だったのだ。

 中華料理屋の一件以来、周囲にはメタモル・ファイターが現れることもなく、他人を咄嗟に性転換しなくてはならない突発的な事件も起こっていない。

 そりゃ、街でのカツアゲくらいならともかく、学校を誘拐犯に占拠されるなんてことが日常的に起こってもらっては困るのだ。

 斎賀と武林とはほどほどの付き合いを続けている。

 学校が違うこともあって、会わない時は本当に会わない。

 一応メールアドレスはお互いに知っているが、緊急の用件でもない限りは掛けない。

 連中の前でああは言ったが、正直武林に女にされた時の肉体の感触は残っている。

 胸を締め付けるブラジャーの拘束感、何とも頼りないスカートの誇らしさ…女物の下着の肌触り…。

 ただ、であるからこそ魅力を感じてはいけない!と強く自戒している。

 それに、普段はそんなことは忘れてしまっている。ごくごく稀に思い出す程度だ。

 あれから何か月も経って来ると、「メタモル・ファイト」などという馬鹿馬鹿しいお膳立てそのものが何もかも夢だったんじゃないかと思えることもある。

 潮崎美夕とも付き合いは続いている。

 高校生らしい健全なお付き合いだ。随分他人の人生を狂わせては来たけど、ここいらで平凡な人生にシフトさせてもらうことにしよう。



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