武林光の場合 13
第二十五節
*運営さまの指摘により削除します*
女同士になった二人のキスシーン。
第二十六節
「まさかあんな逆転方法があったとはな…」
その場に座り込んでいる武林。もう男に戻り、男子学生の姿だ。
「苦し紛れだよ」
こちらも学ランの男子高校生となっている橋場。
「メタモル・ファイトの勝利条件は相手の精神を追って、精神的に屈服させることだ。相手を女にする戦いじゃない」
「…そんなルール忘れてたぜ」
「相手を女にするのがそのまま勝利条件じゃないなら、例え自分が女になってたとしても、相手の精神さえ折ることが出来るなら勝てる。そう思ったんだ」
「それにしても、オレを女にすれば勝てるなんてどうして思った?自分もなってたのに」
ため息をつく橋場。
「分からんけど…お互い全勝同士だろ?ということはお前の方だって女にされることに慣れてないと思ったのさ。その可能性に賭けるしかなかった」
立ち上がる橋場。
「帰るのか?」
「ああ帰る」
ドームの中にあった荷物を持ち上げる。
そばに歩いてきた武林が握手を求めてきた。
「ともあれ負けた。ありがとう」
手を出し、握手をする橋場。
「二度とゴメンだぜ」
「その方がよさそうだ」
にやりとする武林。
「あんたは中々可愛かったぜ」
「制服マジックだよ。つーかあんたもな」
「…それは言うなよ」
頬を赤くする武林。本当に硬派らしい。
*橋場英男 メタモル・ファイト戦績 二勝〇敗〇引き分け 性転換回数一回
*武林 光 メタモル・ファイト戦績 一勝一敗〇引き分け 性転換回数一回(ケンカは除外)
(続く)