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橋場英男の場合 04


 具体的に言うと、上半身はより強く拘束され、それでいて下半身は全く頼りないほどに解放されていたのだ。

「…手間かけさせやがって」

 犯人は自分の身体…だったものを改めて見下ろした。

「…!?!…こ、これは…」

 とても信じられなかったが、ミニメロンの様に膨らんだ乳房が硬く身体の前方を押し上げ、その部分をブラジャーがキツく締め上げていたのだ。

 そこには漆黒に純白の三本ライン、そして真紅のスカーフが為されたセーラー服…に身を包んだ変わり果てた自らの女体があった。

 下半身の「謎の開放感」はまさしく「スカート」を履かされていたことによるものだった。動く都度スリップや裏地が剥きたての卵みたいに無駄毛ひとつない素脚の表面をやさしくなでる。

 頼りになる武器であるはずだったライフルは、今や全く意味の無い学生カバンに成り果てている。

 パニックの余りそれを放り捨てる犯人。

 腰を低く落として、臨戦態勢だったはずの犯人は無防備に立ち上がり、白魚の様な両手を目の前にかざしている。

 目を大きく見開き、口をパクパクさせている可憐な美少女姿だった。

 次の瞬間、無防備な女子高生の腹に橋場のパンチがめり込んだ。

 うめくような一声と共にその場に崩れ落ちる。

 長いスカートが乱れ、床に歪んだ円を描く。



(続く)


05、06を運営さまの指摘により削除します。


犯人の一人をセーラー服姿の美少女にしていたぶります。

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