斎賀健二の場合 03
第四節
その後もかなりすったもんだあったのだが、結局小太りと美夕の二人の女子生徒が橋場に連れられて校門の外までやってくる。
基本的に定時までは生徒が校門を出入りすることは推奨されていないのだが。
「こいつ見覚えある?」
「…っ!!?」
そこには、先ほどの筋肉男がノビていた。
手ひどく痛めつけられたのか、白目をむいて泡を吹いている。
「これって…?」
「こいつストーカーでしょ?」
「美夕!本当なの!?」
小太りさんが驚いている。
「あ…ええ」
橋場はここに来て、事態を知る人を増やしてしまったことを後悔していた。だが、彼女一人では警戒して付いてきてはくれまい。
「やっつけたんでもう安心して」
「え…はあ…」
どうリアクションを取ればいいのか分からない…という反応だった。
「やっつけたってどういうこと?」
これは小太りさん。
「まあ、色々あってね」
苦労して小太りさんを追い返すと、美夕はいきさつを語ってくれた。
従姉妹のお姉さんに数合わせに連れて行かれた合コンで見初められ、以降付きまとわれていたという。
「高校生で合コン?どうせ彩ってんで制服で来いとか言われたんだろ?」
無言で頷く美夕。
男を吊るために「清純なセーラー服の本物の現役女子高生」を利用したとしたんなら、風俗と変わらない。ヒドい話だ。
「その姉さんとは今後の付き合いを考えた方がいいなぁ」
じっとうつむいて何も言えなくなってしまう美夕。
「ともかく、こいつは二度とあんたを追いかけたりしないから安心して」
「ありがとう…でも、大丈夫?」
「うん。大丈夫大丈夫」
「…どうしてそういうことしてくれるの?」
どう応えたものか…。
「ま、ボランティアだよ」
「…」
またもやリアクションに困っている。
「逆恨みで余計にやっかいなことになったりはしないからさ。安心して」
「…もう教室に帰るね。ありがと」
(続き)
*04を運営さまの指摘により削除します*
筋肉男をセーラー服姿の美少女にしてスカートをめくります。
*05を運営さまの指摘により削除します*
筋肉男がうろたえます。
*06を運営さまの指摘により削除します*
筋肉男をセーラー服姿の美少女にしていたぶります。