表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/74

橋場英男の場合 35

 第三十一節


「何となくね。女のカンよ…ってこれ言ってみたかったんだ!きゃー!」

 何だか盛り上がっている。

「今までは言ったことが無かったんですね」

「うんにゃ。毎日言ってたわ」

 ずっこける橋場。

「まああれよ。自虐ギャグって奴。『女のカン』って言って「男じゃねえか!」っていうツッコミ待ちっていうかね」

 凄い勢いで喋るお姉さん。変な話で、さっきまではニューハーフの中でも物静かなクール系美女だったのに、実際の女の子になってしまってからの方がハイテンションのオカマキャラっぽくなっている。

「とにかくありがとう。どれだけお礼を言っても足らないわ」

 向かい合わせのテーブルごしにぎゅっと両手を包む様に握手して見つめてくるセーラー服美少女。

「…とりあえずなんだけど…手持ちにはこれくらいしかないの」

 新聞紙にくるまったレンガの塊みたいなものをバッグから出して来る。

「…?これって」

「ゴメン。二百万しかないわ」

「ちょっ!ちょっと!!」

「いいから!」

 少し大きな声を出すお姉さん。



(続く)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ