橋場英男の場合 27
第二十二節
「釈迦に説法かもしれないけど…」
態々(わざわざ)口に出して何だか釈明してしまった。
放って於いても何とかなるんだけど、敢えて可能な限り白を基調としたナチュラルな下着をセレクトしたのだ。
「あ…きゃあああああああーっ!」
嫌がっているのではない。余りにも嬉しすぎるのか、興奮して何が何だか分からなくなっている人になっていた。
無理に似ているものを探すとしたら、南米のサッカーファンのお姉さんが応援しているチームが勝利した瞬間の喜びを百倍したみたいな感じだろうか。
遂に見た目に変化が溢れだす。
露出度の高かったドレスの背中にブラジャーのひもが出てしまい、キャミソール状のスリップもモロ出しとなった。
だが、次の瞬間には半裸に近い背中出しドレスがぐんぐんと生地の面積、体積を増して行き、そして闇夜のカラスの様に漆黒に染まった。
手首部分が「きゅっ!」と引き締まり、純白の三本ラインが入る。
背中に四角、全面に三角の襟が形成され、同じく純白の三本ラインで縁どられる。
ワンピースだったスカートは上下に分かれ、スリットの入った長いスカートはスリットが閉じ、膝丈より少し長いだけの長さに引きあがる。
表面にプリーツが入り、ファスナーにホック、ポケットが形成される。
原色のハイヒールは女学生らしい黒い革靴となり、素脚には白いソックスが履かされる。
仕上げとばかりに、背中まである長い髪が綺麗に整えられ、二三か所にヘアピンが差し込まれた。
「あ…」
濃いメイクは雲散霧消し、代わりに女子高生が通学前に必死に整えたかの様なナチュラル・メイクがほどこされる。
スカートのポケットや胸ポケットには生徒手帳に可愛らしい色ペン、未使用の可愛らしいシール台帳などがどこからともなく現れた。
変化が完全に終了した。そこには、正真正銘の「セーラー服の女子高生」が出現していた。
(続く)
*28を運営さまの指摘により削除します*
ミリお姉さんをセーラー服姿の美少女します。
ミリお姉さんは自分の身体を確かめます。