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橋場英男の場合 22


 第十七節


「ええ。何でも言って。一年後に死ぬと言われても断らないわ」

「そんなんじゃありませんよ」

「お金かしら?それとも身体?」

「どっちも違いますって!条件っていうのはボクが何か要求する訳じゃないんです。変身後の一時的状況のことです」

「どういうこと?」

「ボクの能力は何故か相手を性転換させた後、セーラー服を着せるところまでがセットなんです。だからお姉さんのそのドレスも多分セーラーになっちゃうと思いますけど、それでもいいですか?って話です」

 しばらく考えた後、プッと吹き出し、勢いよく笑い出すお姉さん。

 ひーひーと息が苦しそうになりながら、涙を拭きつつ言う。

「なんだぁ!そんなことね。いいわよ別に。ちんどん屋の格好だろうと着ぐるみだろうとどっちでもいいわ服なんて」

 ま、そりゃそうだろう。お姉さんの立場にしてみれば、本当の性転換なんてそれこそ命と引き換えても惜しくないほど欲しいものに違いないのだ。

「ですよね」

「そのセーラーってこれのこと?」

 足元に転がっている、あちこちをはだけさせられ、ふうふうと上気した赤い顔で倒れ込んでいる『セーラー服の女子高生』。

「ええ。しかも冬服オンリーなんです」

 また爆笑し始めるお姉さん。



(続く)



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