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最初の五話だけは連日投稿にします

どうしよう。

少年は悩んでいた。

あの後、盗賊ではなかった三人ーーそれでも怪しいことに変わりは無いのだが。そんな三人に説得され、なし崩し的に彼らの住処で一夜を明かすことになったのだ。

彼らの住処は意外なことに小綺麗な山小屋で、中も想像していたものとは大きく違った。自分がいた所よりも整ってるかもしれない、そう少年は思った。そんな住処の主達はというと、少年がいる居間の向かいで呑気に夕飯の準備をしている。つくづくわからない奴らである。

信じて良いのかな。いや、これも罠かもしれない。まるで聖人のように接して来て、油断した所で奴隷商人に売りつける気かも。でも、それだったらーー。

少年の頭の中で、思考がくるくると踊り続けた。それは堂々巡りを起こし、到底終わるものだとは思えなかった。しかし、唐突に終わりは訪れた。


「飯、出来たぞ。食うよな?」

怪しい奴が作った飯なんか食えるか。

そう言える勇気などが、この少年にあるはずなどなかった。


静かな夕食だった。

皆がみな、黙々と食べ物を口に運んでいた。

少年に限って言えば、食も細くなっているようだ。料理の味は美味しかったが、緊張していている少年を感動させるには至らなかったようだ。

まぁ、無理もないだろう。こんな誰かもわからない奴らに囲まれて飯を食うというのは、それだけで緊張を伴うものだ。

そうして少年がなんとか飯を食べている一方で、三人は先程とは打って変わり、ただ沈黙を貫いていた。その変わり様から、少年が話し始めるのを待っているようにも見えなくはない。だが、それが尚更、少年にプレッシャーをかける一因となっていることには気づいていないようだ。いや、あえてそうしているのか。

本当に、この三人、怪しい奴らである。

が、一つだけわかったのは。

「あー、静か過ぎるだろ。なんか喋ろう」

三人のうち、少年の向かいに座っていた男は沈黙に慣れていないということだった。



「時に、少年。名前は?」

Twitterにて「春野起草」で活動中、フォローしてくださると幸いです。



駄文失礼しました

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