大人の恋愛論

２３ ＳＥＸの相性

離婚する際にその原因としてよく言われることが、

性格の不一致です。

しかし性格が違うと言っても、

生まれも育ちも違う人間が違うのは当たり前です。

その上、男と女という生き物がどうしても

理解し得ないという面は確かにあるわけで、

それ自体が面倒になり、

いっそのこと一人で暮らした方が気が楽だ

ということも離婚の原因になるようです。

しかし私はさらに性格の不一致ではなく、

「性の不一致」が大きいのではないかと思うのです。

よくＳＥＸの相性がいいか

悪いかと言われることがありますが、

これは一体何でしょうか？

ここでよく聞くのが、

「身体（からだ）の相性」という言葉です。

しかしこの言葉の意味はどうも曖昧です。

まさかお互いの性器のサイズが

ぴったり合うという意味ではないと思うのですが、

では一体なんでしょうか？

ＳＥＸするときのフィーリングなのでしょうか？

ＳＥＸしているときに男から見れば、

相手がすぐに濡れるとか、

感度がいいとか、喜びの声がいいとかでしょうか？

女からみれば十分に前戯に時間をかけてくれるとか、

感じるところを愛撫してくれるとか、

終わったあともやさしくしてくれるとかいうことでしょうか？

しかしそれは身体的な問題と言うよりも

相手に対する気持ちの問題を指している

といったほうが適切なようです。

確かにそのようなことも大切なことには違いありません。

しかし、その多くは、

ＳＥＸは下半身の問題ではなく

ハートでするものだということに他なりません。

ＳＥＸする相手に対する思いやりがあれば

ほとんど解決することだと思います。

ＳＥＸのときに自分が満足するよりも、

どうしたら相手を喜ばせることが出来るか

という気持ちになっていれば

自ずから豊かなＳＥＸが出来るわけなのです。

したがって私はＳＥＸの相性は別なことだと考えています。

それはＳＥＸしたくなる欲求のタイミングが

あまりずれていないことだと思うのです。

自分がしたいときに相手も

同じ気持ちになっていることが多いということだ

と思うのです。

もちろんいつもそれが同じでなくてもいいのですが、

片方がＳＥＸしたいと思っていても

その相手がしたいと思う時がいつもずれていたり、

さらにはいつも片方がしたいと思っていても、

相手がいっこうその気になってくれないとすれば、

豊かなＳＥＸは不可能だと思うのです。

つまりＳＥＸの相性とは端的に言えば、

「ＳＥＸしたいと思うタイミングがほとんど同じ」

ということだと思います。

ではそのためには何が必要でしょうか。

それは夫婦であれ恋人であれ、

ＳＥＸというコミニケーションの重要性について

お互いに同じような考えを共有していることではないでしょうか？

やはり言葉だけではなく、

肌と肌を重ねた交流であるＳＥＸが、

男と女には必要であると思います。

それは回数なんて問題ではないのです。

ＳＥＸにかける時間でもないのです。

お互いが生まれたままの姿で、

お互いの体温を感じ合うことが大切だと思うのです。

そのようにお互いに思えること出来れば、

相手がＳＥＸしたいとのサインを送ってきたときに、

こちらもすぐそれに応える気持ちになれるのではないでしょうか？

そのようなことが

ＳＥＸの相性がいいと言うのではないかと思うのです。