21 中高年の恋のGIVEandTAKE
私は中高年がもっと恋をすることを勧めてきました。
しかし恋は楽しいことばかりではありません。
当然恋には悩みもつきものです。
どんなことでも、
良いことと悪いことはあるわけで
恋だけ例外と言うわけにはいきません。
もしそれがいやなら恋などしないほうがいいのです。
いやむしろ恋は辛いことの方が多いのかもしれません。
ところで恋の悩みについて
一番の多いと思われるのは
相手が自分の思う通りになってくれない
行動してくれないという話が結構多いのです。
具体的に言えば
「彼からはあまりメールをくれない。
たまにくれても愛の言葉はない」
「彼は会っても優しい愛の言葉をくれない」
「彼はちっとも自分から誘ってくれない」
「彼は会うとすぐに身体の要求ばかりをする」
「彼女は対等にお付き合いしたいと言うが
デートの費用はいつも私だけ払わせておいて対等ではない」
「彼女は私がSEXの要求をすると
すぐには応じてくれない」
まったく「くれない」のオンパレードです。
お互いに欲求不満になっていることは少なくありません。
「そんなに不満なら別れなさい」
と言うと
今度はそういうアドバイスをした者に向かって
抗議をし始めます。
また人間はないものねだりをしたがります。
相手に「愛している」と言ってほしいと要求しながら、
相手がそれに応じて
熱心に愛の言葉をささやくようになると、
今度はうざったいと思うようになるのです。
これではどこまで行っても
相手の行動に満足なんて
出来るはずがありません。
やはりここは
中高年としての場数を踏んできた人生経験を
生かさなければならないのではないでしょうか?
恋人関係といっても人間関係のひとつであり、
もともと人間関係は難しいものなのです。
あるカウンセラーが「過去と他人は変えられない」
と言っていましたが、
過去はどんなに悔やんでも変えることが出来ないことは
誰でも知っていることです。
しかし「他人を変えられない」ということは
意外と盲点になっていることが
少なくない気がするのです。
相手を変えたければ
まず自分を変えることから
はじめる必要があるのではないでしょうか?
相手がもし
自分の気持ちに反する行動を取っているならば、
自分の行動に問題はなかったのかを
考えてみましょう。
相手に要求する前に
相手の要求に自分がきちんと応えてきたのかを
考えてみましょう。
相手に何かをしてもらいたければ
まず自分が相手に何をしてあげるのかを
考えてみては如何でしょうか?
まず「GIVE」があって
それから「TAKE」が有るのだと思います。
相手にしてもらうことより
相手にしてあげることに
喜びを感じることが出来るのが
中高年というものではないかと思うのです。
相手の喜ぶ顔を見て幸福になることを知っていれば
それは喜びの多い恋になるかもしれません。
また最初に言ったように辛いことが多いのが
恋というものです。
でも中高年はその辛さに耐えしのぶことが
出来るのだと思います。
そしてその辛さに耐えることが
ときたまにある恋の喜びを
倍増させる調味料なのかもしれません。




