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16 中高年が恋に疲れた時

中高年の恋愛やSEXそして不倫なのど問題について、

これまでの既成概念にとらわれず、

もう少しオープンな形で議論をしてみたいと考え

このエッセイを書いてきました。


私もこれまでに多少の経験をしてきましたが、

その中には喜びもありましたが、

反面苦しいこともありました。

相手と別れたときや

上手くいかないときなどもたくさんあり、

そんな時はつくづく恋というものは

楽しいことよりも苦しいことの方が多い

と実感したものです。


そして年齢を重ねてくると

いろいろなものを引きずって生きていますし、

ダメージがあったときは

若い時よりも立ち直りに時間がかかるようになりました。

したがって中高年の恋には

そのよう大きな副作用があることは

承知していなければならないのだと思います。

しかしだからと言って

恋の苦しさを避けるあまりに

恋を無用に遠ざけたり、

果ては異性との普通の交流自体を避けるようになっては、

それは人間の本性に反する生き方と

なってしまう恐れがあると思います。




ではどうすればいいのか?

私としては恋に疲れたり、

破れたりしたときにどのように対処していくかを、

それこそ人生のベテランとして

考えていくべきではないでしようか?

恋に疲れた時には、

アルコールに逃げる人、

次の新しい恋人を探す人、

一人旅に出る人、

(京都大原三千院は

恋に疲れた女が行くところだそうですが

男はどこに行けばいいのでしょうか?)

趣味の世界に没頭しようとする人、

神仏にすがろうとする人それぞれだと思います。

それはそれぞれの環境や個性の中で

生み出した方法で良いと思います。


私の場合で言えば

今申し上げた方法は全て使っています。

結局、最後は

時間が解決してくれることは間違いないのですが、

しかしそれまでは苦しいし

どうしてもじたばたしてしまいます。

それで私は一つの恋が終わったと思う時には

その相手との恋について

「小説」を書き始めることにしています。

もちろん別れたばかりでは、

まだ心の中には生々しい思い出がうずまいていて

とても冷静には書けないのもですが、

時間の経過とともに

次第に自分の経験が客観的に見ることができるようになり、

小説を書き上げるころには、

かなり落ち着き、

別れた相手に対しても未練と言うよりも

感謝と落ち着いた思慕の気持ちに

なっていくような気がしています。

別に小説でなくても詩でもエッセイでもいいと思います。

私がこの創作広場に載せた「小説」も

体験そのままではありませんが、

その頃に感じた様々な「思い」を書いていることは

間違いありません。


このような方法が

すべての方に

当てはまることはないかもしれませんが、

やはり人との別れには

自分の心の中に

何かの儀式のような

けじめが必要だと考えているのです。


そしてそれが本当に終わったとき

きっとひとまわり大きくなった自分がそこに生まれ

新しい自分に相応しい

新しい出会いが待っているのではないでしょうか?

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