15 中高年とストーカー
ある方から交流サイトの世界でも
ストーカーが存在するという話を聞きました。
そのような対策として
サイト運営者でも様々な対策も用意されているようです。
誰でもストーカーにはなりたくないし、
されたくもないと思います。
ストーカーもいろいろなケースがあるわけで、
全く接点がない異性へのストーカーもありますが、
元妻・元夫、恋人へのストーキングも
相当にあるらしいのです。
つまり相手にふられた腹いせと未練からのストーキングで、
通常の男女関係として
ストーカーと認識されないことになるが
実情は深刻なケースがあるということです。
めでたく出会いがあって
お互い恋人関係になったとしても
全てが上手くいくことはないわけで
大抵どちらかが振られるという結末を迎えることは
覚悟しておかなければならないことです。
またどんな加害者にも一分の理はあるわけで、
特に恋愛のもつれが原因であれば
100%加害者に責任があるとは言えないようです。
統計によれば、
ストーカーになる動機は、
動機不明を除くと
「恋愛感情などの好意感情、
またはそれが満たされなかったことに対する怨恨の感情」
がおよそ9割を占めているのだそうです。
被害者は若い女性が多く、
行為者は老若を問わず男性が多いといいます。
ストーカー行為をした女性は
(男性・性別不明を含めた)全体における
1割程度であるということで、
これほど男女差があるとは知りませんでした。
このことは一体どんな意味を持っているのでしょうか?
SEXについての態度が男女で違うことがあることと
関係があるのでしょうか?
そして中高年の場合の恋愛やSEXに
その危険は潜んでいないのでしょうか?
精神医学者の福島章は、
『新版 ストーカーの心理学』(2002年)の中で、
ストーカーになる共通点は、
相手の感情に想像力を働かせない、甘え、思い込み、
欲求不満を攻撃に替えて解消する、
というところだと言っています。
ストーカーの中には
性格は外交的・社交的で、
孤独を避けるための努力をするのですが、
人格の成熟が未熟で、
自己中心的で、相手を支配しようとする方もいれば、
他方自信・自負心が強いナルシストが、
拒絶した相手に
ストーキングするものも少なくないそうです。
このような話を聞くと
中高年だからと言って
すべてが人格が成熟しているとは限らないわけで、
そこは十分に注意していく必要があるようです。
従って一般的に言えば
男は加害者にならないようにする努力が、
そして女は被害者にならないようにする努力が
共に必要と言うわけです。
このことについて
私が明確な解決策を持っているわけではありませんが、
一つだけ最近気になっていることがあります。
それはサイトやメールでのやり取りが
男女間でも頻繁に行われているわけですが
使い方を誤ると非常に危険だということです。
私の経験でもメールを
1週間交換しただけで
会ってもいないのに
恋愛感情に似た感情が形成されることがありました。
そしてお互いにデリケートな心理状態になると
何気ない文章が相手を傷つけてしまう危険がある
ということです。
こんなことはかってなかったことで
ネット社会の影の部分というべきでしょう。
従ってサイトの世界でも
十分に気をつけていく必要がありそうです。




