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八つ当たり
しばらく、学校を休み、久しぶりに学校へ行った。登校すると、周りが、大丈夫?と心配している状態だった。
昭仁が登校して来た途端、頭を下げた。
「ごめん。誘わなければよかった。」
誘わなければ良かった…。
私は、いつも走り回ったりすると、友達から言われ続けた言葉で、泣きそうになった。
「ごめん。」
「誘わなければ良かった、って一番言われたくなかった!」
私は、理由をわかっている。しかし、机を叩いて、涙を流した。
「私だって、やってみたかったの!喘息だからって、誘わなければよかった、って何回も聞き飽きて、こっちの気持ちわかる?貴方みたいに健康じゃないの!」
気づいたら、叫んでおり、教室は静まり返った。
昭仁は、口を食いしばり、頷いた。
「…喘息は、大丈夫か?」
俯いた彼の表情は、泣きそうだった。
「もう大丈夫だから、気にしないで!」
何故か、八つ当たりした私は、顔を背けた。
彼は、静かに席に座り、引き出しに教科書を入れ始めた。
その日、一言も話すことは無かった。




