6/35
バスケットボール
手に吸い込まれるようなドリブル。
先輩を押し抜けたシュート。
わたしは、初めてバスケットボールに夢中になり、手に汗をかいて、それを見ていた。
低い姿勢で、つくドリブルを誰かに渡す。華麗な王子様に見えた。
かと思えば、パスを受けシュートする。外れて、悔しがる姿すら、かっこよかった。
部活の最後まで、夢中になって見ていた。
「お疲れ様…」
汗をかいた、昭仁が話しかけにした。
「バスケットボール、かっこいい!」
そう言うと、照れ笑いしながら、こんなもんよ、と私の肩を叩いた。
「じゃあ、今日から守ってやる」
そう言いながら、背中を見ていると、バイバイとてを振った。




