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愛とは
「俺のこと、悪く言ったり、ストーカーしたのお前だろ!」
「僕が、一番豊玉さんを愛して、彼女は運命の人です。」
鼻で笑った昭仁は、もう一発殴らせろ、とジリジリ距離を詰めて、下がる佐藤。
私はしゃがんで、それを見ていた。
ついに、佐藤は逃げて走っていった。
「豊玉、だいじょ…」
気づいたら、昭仁に抱きついて、号泣していた。
それを、優しく抱きしめて、頭を撫でられた。
しばらくして、疑ってごめんね、と言うと、また涙が流れた。
「良いって。」
と、頬にキスをされた。
よく見ると、クマの可愛いシャツで、明らかに部屋着だった。
「くまさん、可愛いね。」
「い…いや、母ちゃんが部屋着に買ってくるのが、全部ダサいんだってば!」
必死に言い訳をする彼と、笑いが止まらない私。
「しょうがねえだろ!慌てて来たんだからよ!」
顔を赤くして、そう言う彼も遂に、笑い出した。




